2013/04/08(月)18:08
『宇宙戦艦ヤマト2199』(2)
(前からのつづき)
宇宙戦艦ヤマトのBGMを手がけたのは、
歌謡曲の作曲家の大御所、宮川泰さんでした。
私が、もうかれこれ30年以上前、
当時、夕方5時半から再放送されていたヤマトに夢中になったのは、
ひとえに、ヤマトの主題歌にぐっと惹きつけられたからでした。
ヤマトの主題歌の前奏の冒頭部分に、長調から短調に転調する
ところがあるのですが、その部分に、当時小5だった私は
ぐっとハートをわしづかみにされてしまったのです。
以来、その部分を聴くためだけに、
どこへ遊びに行っていようとおでかけしていようと、
5時半には絶対に間に合うように帰宅して、
TVの前にスタンバイ、という日々を過ごしました。
ことほど左様に、ヤマトのBGMはどれも本当に素晴らしく、
なけなしのお小遣いでBGMのレコードやらカセットテープやらを
買いまくり、それこそ、何百回と繰り返し聴きました。
なので、BGMは全曲、聴けば当時のままかどうかはわかるくらい、
細部の音まで記憶しています。絶対音感がないので、どの楽器が
どんな音を出しているかまではわかりませんが(^^;)
聴けば細部の違いがはっきりわかるくらいにはわかります。
そんな魅力的なBGMだったのですが、
わりと最近になって、このヤマトのBGMは、
当時、すでに歌謡曲の作曲家として売れっ子だった宮川泰さんが、
命を削るようにして作り上げた交響曲だったということを知りました。
確か、NHKの番組だったかで、宮川泰さんのドキュメントが放送され、
彼がどれ程苦労してヤマトのBGMを作り上げたかについて
語られていました。
その後、『題名のない音楽会』でも宮川泰特集が何度か組まれ、
ご子息の彬さんが、お父さまが作曲された曲のどこが素晴らしかったのか
を解説されていました。
そして、かなり最近だったと思うのですが、
彬さんが意外な話を口にされました。
ヤマトのBGMの楽譜が、実は、ほとんど残っていない、と。
(まだまだ長くなるのでつづく)