148483 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

個人的戯言 集英社【新修】国語漢和辞典への旅

個人的戯言 集英社【新修】国語漢和辞典への旅

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

tara_20b

tara_20b

Category

Calendar

Comments

tara_20b@ Re[3]:※番外編 【大阪帰郷ツアー】(12/18) kiki"さん >行った事はございませ…
kiki"@ Re[2]:※番外編 【大阪帰郷ツアー】(12/18) tara_20bさん >kiki"さん >>行…
tara_20b@ Re[1]:※番外編 【大阪帰郷ツアー】(12/18) kiki"さん >行ったら戻れなくなる…
kiki"@ Re:※番外編 【大阪帰郷ツアー】(12/18) 古い日記貼るから・・・ 行ったら戻れな…
tara_20b@ Re[1]:【し】と云う処への旅日記(12/14) kiki"さん >結構【し】好きでしょ…
2007/10/23
XML
もう皆様ご存知だと思うのだが、俺は【ロータリー・エンジン】が大好きなんである。しかも、ただ好きなだけでなく何車種も乗り継いでいた位のマニアだ。

この【ロータリー・エンジン】だけの為に、この40年の人生の中で車体以外のチューニング代金なんかも含めると三千万円は使っているだろう。それ位に好きなのである。



この【ロータリー・エンジン】は日本のメーカーである“MAZDA”のみが現在も造り続けている訳だが、これは世界にも誇れる技術だと云うことを我々日本人は忘れがちなのが残念である。

それは【ロータリー・エンジン】に対し否定的な世論が発生してしまった過去があるからだ。




これはオイルショックの時まで遡る話なのだが、この【ロータリー・エンジン】搭載車の燃費が一般のレシプロエンジンに比べ悪かったことから否定的な意見が増えたと云うのが一般的な認識だが、実は、この事項だけではないのが表には決して出てこないのだが真実だったりする。



オイルショック前までは、今では考えられない位に日本でもモータースポーツが人気を博していた。

その中で当時から主役と云えば日産自動車(プリンス)から参戦している“スカイラインGT-R”だった。このマシンは“高橋国光”を筆頭に当時の若手であった“長谷見”や“星野”といったドライバーが乗っていたこともあり、云わば国民的ヒーローだったのである。

この国民的ヒーローである“スカイラインGT-R”に土を付けたのが【ロータリー・エンジン】搭載車だったのだ。


とはいえ、これで【ロータリー・エンジン】搭載車が“悪役”になった訳ではなく、逆に【ロータリー・エンジン】搭載車は速いと云う認識が社会に浸透しつつあった。



しかし、このことは“スカイラインGT-R”を率いる日産にとって面白くない話以外の何物でもなかった。しかし、日産は潔く現実を受け止めていた。そんな折、オイルショックが発生するのである。

そして、そのオイルショックによりレースは“ガソリンを無駄に消費する悪い競技”として社会に認識されはじめるのである。





これを受けて日産はレース活動を断念することになるのだが、日産に所属する当時人気絶大だったレーシングドライバーは食い扶持を探すべく、新しいカテゴリーに参戦しはじめる。そして、その受け皿となったカテゴリーがF2等といったフォーミュラーカーだったりしたのだ。



このフォーミュラーカーを席巻したのがホンダ(無限)であり、ヤマハ(トヨタ)であった。



もうレース界に大々的に復活しそうにない日産、いつもヤマハなどを使い、影から卑怯に様子をうかがい、ウマいとこ取りを狙うトヨタ、そして国内の四輪レース界に殴り込みを掛けている最中の勢いのあるホンダ。


この三大メーカーの思惑に反して【ロータリー・エンジン】搭載車は速いと云う認識を社会に浸透させつつあった“MAZDA”は、これがアダとなり三大メーカーの格好の敵となったのである。


そして、それはレーシングドライバーは勿論のこと、三大メーカーに逆らえばオマンマの食いあげになる雑誌社や、それに寄生する自動車評論家達を巻き込み【ロータリー・エンジン】搭載車の難点を指摘するように仕向けた。

結果【ロータリー・エンジン】搭載車、更には“MAZDA”は悪と云う社会的概念が形成されたのである。




これにより倒産の危機に直面した“MAZDA”だが、初代FFファミリアの大ヒットにより何とか危機を乗り越える。

そして、それから10年後にレース界でも虐げられていた【ロータリー・エンジン】に於いても世界三大レースである“ル・マン24時間耐久レース”にて総合優勝を果たす。





しかし未だに“MAZDA”【ロータリー・エンジン】に対する世間の風は冷たい。一旦浸透してしまった悪評を覆すことは並大抵のことでは無理なのだ。





それでも“MAZDA”は【ロータリー・エンジン】を造り続けている。そして、このことを賛美する専門家も未だに数少ないのが現状だ。


そんな“MAZDA”や【ロータリー・エンジン】を愛し続ける俺は、やはり世間の冷たい風に晒され続けているのが現状だ。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007/10/23 02:23:12 PM



© Rakuten Group, Inc.