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カテゴリ:読書
帰省してから実家で読んだ川端康成「伊豆の踊子」も谷崎潤一郎「春琴抄」も恋愛小説だったが、たまには肩肘張らずに読める作品を読んでみよう。 そういう訳で、橋本紡「流れ星が消えないうちに」(新潮文庫)。 橋本紡がライトノベルから一般文芸に転向(?)した第一作。 橋本紡作品を読むのは「半分の月がのぼる空」(電撃文庫)以来、3年振りか…。書店で文庫版を見つけて、いい機会だと思ったので購入。 今でこそライトノベル作家と一般文芸作家の垣根は低くなりつつあるような気がするけれど、当時はまだそういう作家はほとんど存在してなかったんじゃないだろうか。 だからこそ、それまでラノベ作家として「リバーズ・エンド」「半分の~」などで人気を得ていた橋本紡が非ラノベの作品をハードカバーで出版するという話は、そこそこ衝撃的だったようように思う。 しかし、ラノベと一般文芸を「掛け持ち」している作家が少しずつ増えている現在、橋本紡という小説家こそは、そうした潮流の嚆矢となった人物の一人だったのかもしれない。 とりあえず、今日から読み始める。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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