父の葬儀
前回の書き込みから、いろんなことがあり、あっという間の一ヶ月でした。前回のときは父のガン宣告のことだけ書いたのですが、実はその後に続きがありました。ガンの宣告は家族のみに知らされ、父には知らされていませんでした。しかし、自分の急激な体調の変化と周りの雰囲気から自分の余命が少ないことと、病状を察したのか、父はそのまま行方不明になっていました。父がいなくなった後に母から聞いたのですが、生前、父はがん治療で費用的に家族に迷惑をかけたくないことや、がん治療などの苦しい思いをしてまで長生きしたくは無いと母に漏らしていたそうです。私も父がいなくなったとの報告を受けて実家の福岡県に戻り、家族と共に1週間ほど探して回りました。何の手がかりも無いままに仕事を休み続けるわけにも行かず、戻ってきたのですが、父がいなくなってちょうど1ヶ月になる先週末に、父の遺体が発見されました。今週、通夜と葬儀を終えてきました。今回の一件で多くの方から励ましと情報を頂きましたことを大変感謝しています。そして、今回のことを通して、不器用で愛情表現の下手な父が、私達家族にいかに愛を注いでくれていたのかを、過去の思い出と共に振り返り、再認識しました。今は父への感謝の気持ちでいっぱいです。また、今回のことで、母や兄弟達との絆も深まりました。家族を愛してくれた父の置き土産だと思っています。ただ、残念なのはその父に直接感謝の思いを伝える事ができなかったことと、親孝行をほとんどできなかったことです。父の分も母には恩返ししていきたいと思っています。また、今回のことをきっかけに”がん”の事を随分調べました。その結果、日本の病院のがん治療に対する遅れや、マスコミ等を通した”がん=死”という情報がいかに恐ろしいかを知りました。アメリカでは手術、抗がん剤、放射線の従来の3大治療のほかに、代替治療などを積極的に導入することでがんでの死亡率が低下傾向にあることや、国内でも様々な研究がなされており、薬事法の関係で”がんが治る”とは宣伝できないものの、3大治療よりはるかに長生きできる可能性の高い代替治療がいくつもあることが分かりました。今後、何らかの形でガンになった人からガンに対する精神的な恐怖を取り除き、ガンと前向きに取り組んでいく役に立つ情報を発信していくことができればと思います。