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『Be different Be difficult』有り難し

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2022.09.10
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カテゴリ:8>七不思議
「山賊との遭遇 インパール」
カルカッタに着く頃には、第2次世界大戦の本を読んでいて、その中でもインパールという所が白骨街道と呼ばれるほどの激戦地で、日本軍が辿り着けなかったという事を知ってインパールという地名に引き付けられました。たまたまカルカッタで地図を見ているとインパールがインドの僻地にあることを知り行ってみようと思い行くことにしました。ルートは、カルカッタからバスに乗り、スリグリで乗り換えてグワハティへ行き、そこからコヒマ経由でインパール行きに乗ってインパールに着いたら、戻るか、旅行は一筆書きの方が一番効率がいいので、バングラディシュを通過してカルカッタに戻ってくるという計画を立てて出発しました。
行く道中は何事もなくグワハティまで行けたのですが、それからコヒマまでの道のりが、もちろん外国人は私一人で、ローカルバスに乗っていました。道は険しくて山や谷が九十九折になっていて日本軍がルートを確保するのが大変だったのが良くわかる様な地形でした。どんどん山奥に入っていってコヒマという所を過ぎるまでにインド軍の検問が数ヶ所ありました。そのつど軍人がバスに乗り込んできてパスポートの提出を求められるので、それがめんどくさくなったので、バスの運転手には私はネパール人という事にしてもらって検問があると下を向いて眠ったふりをして2~3ヶ所の検問をやり過ごすことができました。そうこうしている内に本当に眠ってしまい、コヒマを過ぎてインパールへ向かう途中で肩を揺すって起こそうとするやつがいました。何だろうと思って目を開けると隣のおばさんが前を指差して何か言っているのでその方を見ると銃を構えた若いおじさんが3人位このバスに乗り込んできていて、私にこっちに来いと言っているのが解った。
これはまずい事になったなぁっと瞬間的に思い、まずは持っている現金をリュックの中に隠して、100ドルとパスポートを持ってこっちに来いと言っている人達の所へ行こうとすると、周りのおじちゃんやおばちゃんが、シャツの裾を引っ張って危険だから行っちゃダメだと助けてくれようとしてくれました。でも、私が呼ばれたのだからと覚悟を決めて行くと、すぐに銃を背中に押し付けられてバスから降ろされて、乗客の見えない位置(バスの後ろ)に連れて行かれて、何か質問をしてきたけれど現地の言葉がまったく理解できずに全く解らないというジェスチャーをしていると彼らは、トランシバーで仲間を呼び始めた。結局、見張りの人以外の10人ぐらいの人達が完全武装で集まってきて、本当に命のやり取りになるかも知れないっと内心思いながらも表情には出さずに、とにかく言葉が解からないの一点張りで相手が諦めるのを待つことにした。そしたら5分後位にボス格らしい人物が来てその人は、英語が片言出来てQ:どこから来た? A:日本 Q:何をしに来た? A:インパールで戦死した日本兵の弔いに来た。っというと、それは素晴らしい、この日本人はいいやつだって事になって、仲良くなってタバコを交換したり、今の日本はどうなっているのか興味津々だった。そして、バスに帰ってもいいと言われたので帰ると、最後にいい旅をしろよ!!安全には、気を付けろよ!!だって。それから、バスに戻ったら周りの人たちが心配してくれていて、いくら取られた?と聞いてきたので、ノーマネー!ベリーフレンドリーって答えたら、信じられない。という顔をされた。
そして、それ以後反政府活動が激しいのか、インドの実効支配地域に入ったのか解らなかったけど、バスと自動車が隊列を組まされて前と後ろに装甲車が守り周りを煙幕というか煙の中を進んでインパールに着いた。そしてインパールに着いてすぐに日本にいる友達に電話をして今山賊にあったよと興奮しながら話をしました。
それから宿を探して、宿が決まると、その日は眠ろうと思ったら、ここにも日本人の個人旅行者の来た痕跡が残っていました。数年前に来た旅行者が壁に来た日付と名前を書いていたので、それに習って同じように名前と日付を壁に刻み込んでこんなとこまで来る日本人がいるのかーと、ため息混じりのなんとも言えない感想を漏らしてしまいました。
次の日になって、一番したかった慰霊碑にお参りに行くことにしました。オートリキシャじゃないと行けないくらい遠くにあるらしくて、宿のおじさんに頼んでみると、O.K 100ドルでどうだ・・・ときたもんだ!!とっても高すぎる。私の姿を見てくれよ!私は貧乏人だからそんなお金は持っていない。という交渉が始まった。ならいくらまで出せる20Rsが限度それ以上は出せない・・・ムムムーーそれなら100Rsならどうだそれも高すぎるよオヤジー負けてよう・・・50Rsならどうだこれ以上は負けられないぞ・・・ウーンわかった!じゃあ50Rsだね決まり。ってなことで、50Rsで、オートリキシャーをチャーターして出発進行。
20分ほど乗って1つ目のインパールの慰霊碑に着いた。こんな所まで来て死んでいった日本人の事を思うとなんだか涙が自然と溢れてきた。この人達に手を合わせて涙を拭ってここに来た記念の写真を撮って、この場を去った。





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最終更新日  2022.09.10 22:31:07
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