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『Be different Be difficult』有り難し

『Be different Be difficult』有り難し

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2023.05.11
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カテゴリ:日記
「言葉のダシのとりかた」
かつおぶしじゃない。
まず言葉をえらぶ。
太くてよく乾いた言葉をえらぶ。
はじめに言葉の表面の
カビをたわしでさっぱりと落とす。
血合いの黒い部分から、
言葉を正しく削ってゆく。
言葉が透きとおってくるまで削る。
つぎに意味をえらぶ。
厚みのある意味をえらぶ。
鍋に水を入れて強火にかけて、
意味をゆっくりと沈める。
意味を浮きあがらせないようにして
沸騰寸前サッと掬いとる。
それから削った言葉を入れる。
言葉が鍋のなかで踊りだし、
言葉のアクがぶくぶく浮いてきたら
掬ってすくって捨てる。
鍋が言葉もろともワッと沸きあがってきたら
火を止めて、あとは
黙って言葉を漉しとるのだ。
言葉の澄んだ奥行きだけがのこるだろう。
それが言葉の一番ダシだ。
言葉の本当の味だ。
だが、まちがえてはいけない。
他人の言葉はダシにはつかえない。
いつでも自分の言葉をつかわねばならない。
可愛いなまるで手のひらの中で踊るワインのようだ。意味が判る?
あなたの中のヒーローは比較しないから永遠のヒーローである。
ドラゴンフライは?トンボの眼鏡はwhich carers grass of doragonfly¿
Sky red is大気の多い層を抜けるには波長が長くなる 長田弘
一昨日サブのスマートフォンのバッテリーのコネクトが壊れるアクシデントが起きたと思ったら、目に付く所にハーウェイ製のパットが置いてあった。誰がスパイで糸を弾いているのか、林檎を射抜くウイリアム・テルに教えてもらえると助かります。セリーナ・ウィリアムズのサーブをリターンエースというは危険です。
秘すれば花秘せずは花ならず
道は常に道にあらず。
19時31分戻った6時41分に更新した後からジャックと豆の木のジャイアントに乗っ取られ仕舞ったというは計算の内で穴をふさぐ為に家にサブスクリプションを置いて家を出たら、気付いたのがお昼の休憩である。ハッチは緊急の時に取っておく
マジで頭に錨が刺さった。
せめてもの救いで、充電用の直してくれたら助かったのですが。
4月24日(月)
ナパームではなく非通常兵器の使用がどれほどの被害を与えて、気象にも手を出すとなると地球儀規模である。
ステラあなたのスタンドプレーで、ジュリアの児童に危険が及ぶという想定はしないでしょうか?売名行為の結果は深刻だから、自分自身の経験や思考でメディアについて考える素材を提供する。
医者が正解というステレオタイプは聞き飽きた、そもそも接客業務を部分的にトリクルダウンしているのが逆ピラミッドの患者でしょう。
正解は専門家の補助の基に患者がより良い生活を送ることである。
患者主体と医師主導は全然違う。
弱いから決定的な判断を他人に任せる事は違うと思います。
判断をクレオパトラでルーベンスという犬に向けて鳴かせるフランダースのネロに成ってはイケないです。
帳のように舞い蜂のように刺す。
大局をつかみつつ,ポイントをはずさないこと 「蝶のように舞い,蜂のように刺す」とはモハメド・アリのボクシングを表した言葉です。 アリは,ヘビー級に軽やかなフットワークによるボクシングを持ち込み,相手を翻弄(ほんろう)させ,狙いすまして強烈な一発を食らわせるという独特なボクシングのスタイルを持っていました。空を失う蟻だからね。
タックルの基本は、足首をロックする
サミットの序でに福岡市長を表敬訪問して頂けると苦労が報われる。
無理は言わない。
新幹線の正確なホスピタリティが実感できる。
2023/04/26
2023/04/27
簡単に断薬とか言うけど、離脱症状で体調と精神のバランスを崩すから最悪のラインを保って精神の薬と医師は言うが、明らかにベンゾジアゼピン系の正確な依存状態であることには間違いない。
必要悪すらもスライス出来ないから玉ねぎを出汁にできないのですよね。
精神状態が誰かに劣るとは思っていないが、障害者をナメるな。 
2023/04/28
14時間拘束で同じ質の物語を求めるのは無理がある。
『赤壁之戦』原文・書き下し文・現代語訳
2016年5月9日
 前後の話がついたものはこちら『進んで赤壁に遭ふ(赤壁之戦)』原文・書き下し文・現代語訳
 
操遺二リテ権ニ書一ヲ曰ハク、「今治二メ水軍八十万ノ衆一ヲ、与と二将軍一会-二猟セント於呉一ニ。」
操そう権けんに書しょを遺おくりて曰いはく、「今いま水すい軍ぐん八はち十じゅう万まんの衆しゅうを治おさめ、将しょう軍ぐんと呉ごに会かい猟りょうせん。」と。
※於=置き字(場所)
曹操は孫権に書状を送って、「今、水軍八十万の軍隊を引き連れ、将軍と呉にて決戦したい。」と伝えた。
 
 
権以ツテ示二ス群下一ニ。莫レシ不レルハ失レハ色ヲ。張昭請レフ迎レヘント之ヲ。
権けん以もつて群ぐん下かに示しめす。色いろを失うしなはざるは莫なし。張ちょう昭しょう之これを迎むかへんと請こふ。
※「莫レシ不レル(ハ)A(セ)」=二重否定(強い肯定)、「Aしないものはない」
孫権はこれを家臣たちに示した。顔色を変えない者はいなかった。張昭は、(降伏して)曹操の軍を迎え入れようと願い出た。
 
 
魯粛以ツテ為二シ不可一ト、勧レメテ権ニ召二サシム周瑜一ヲ。
魯ろ粛しゅく以もつて不ふ可かと為なし、権けんに勧すすめて周しゅう瑜ゆを召めさしむ。
 
魯粛は(軍を迎え入れることは)できないとして、孫権に周瑜を呼ぶよう勧めた。
 
 
瑜至リテ曰ハク、「請フ得二テ数万ノ精兵一ヲ、進ンデ往二キ夏口一ニ、保シテ為二ニ将軍一ノ破レラント之ヲ。」
瑜ゆ至いたりて曰いはく、「請こふ数すう万まんの精せい兵へいを得えて、進すすんで夏か口こうに往ゆき、保ほうして将しょう軍ぐんの為ために之これを破やぶらん。」と。
周瑜が到着して言うことには、「どうか数万の精鋭をいただきまして、進めて夏口に行き、責任もって将軍のために曹操を打ち破りましょう。」と。
 
 
権抜レキ刀ヲ斫二リテ前ノ奏案一ヲ曰ハク、
権けん刀かたなを抜ぬき前まえの奏そう案あんを斫きりて曰いはく、
 
孫権は刀を抜いて目の前にある上奏文を置くための机を切って言うことには、
 
 
「諸将吏敢ヘテ言レフ迎レヘント操ヲ者ハ、与と二此ノ案一同ジカラント。」
「諸しょ将しょう吏り敢あへて操そうを迎むかへんと言いふ者ものは、此この案あんと同おなじからん。」と。
 
「将軍や役人たちで、あえて曹操を迎え入れようと言う者は、この机と同じになる。」と。
 
 
遂ニ以レツテ瑜ヲ督二セシメ三万人一ヲ、与とレ備幷レセテ力ヲ逆レヘ操ヲ、進ンデ遇二フ於赤壁一ニ。
遂ついに瑜ゆを以もつて三さん万まん人にんを督とくせしめ、備びと力ちからを幷あわせて操そうを逆むかへ、進すすんで赤せき壁へきに遇あふ。
 
こうして周瑜に三万の精鋭を率いさせ、劉備と力を合わせて曹操を迎え撃とうと、進めて赤壁で遭遇した。
 
 
瑜ノ部将黄蓋曰ハク、「操ノ軍方ニ連二ネ船艦一ヲ、首尾相接ス。可二キ焼キテ而走一ラス也なりト。」
瑜ゆの部ぶ将しょう黄こう蓋がい曰いはく、「操そうの軍ぐん方まさに船せん艦かんを連つらね、首しゅ尾び相あい接せっす。焼やきて走はしらすべきなり。」と。
※而=置き字(順接・逆接)
周瑜の武将の黄蓋が言うことには、「曹操の軍は今ちょうど船艦を連結して、船首と船尾とが互いにつながっています。焼き討ちにして敗走させるべきであります。」。
 
 
乃チ取二リ蒙衝・闘艦十艘一ヲ、載二セ燥荻・枯柴一ヲ、灌二ギ油ヲ其ノ中一ニ、裹二ミ帷幔一ニ、上ニ建二ツ旌旗一ヲ。
乃すなわち蒙もう衝しょう・闘とう艦かん十じっ艘そうを取とり、燥そう荻てき・枯こ柴さいを載のせ、油あぶらを其その中なかに灌そそぎ、帷い幔まんに裹つつみ、上うえに旌せい旗きを建たつ。
 
そこで軍船・軍艦十艘を選んで、乾燥した荻おぎや枯れた柴しばを載せ、油をその中に注ぎ、幕で包み、その上に軍旗を立てた。
 
 
予メ備二ヘ走舸一ヲ、繫二グ於其ノ尾一ニ。
予あらかじめ走そう舸かを備そなへ、其その尾びに繫つなぐ。
 
あらかじめ軽快な小舟を準備し、その船尾につないだ。
 
 
先ヅ以レツテ書ヲ遺レリ操ニ、詐リテ為レス欲レスト降ラント。時ニ東南ノ風急ナリ。
先まづ書しょを以もつて操そうに遺おくり、詐いつわりて降くだらんと欲ほっすと為なす。時ときに東とう南なんの風かぜ急きゅうなり。
 
まず書状を曹操に送り、偽って降伏したいと申し出た。ちょうどそのとき、東南の風が強く吹いていた。
 
 
蓋以二ツテ十艘一ヲ最モ著レケ前ニ、中江ニ挙レゲ帆ヲ、余船以レツテ次ヲ倶ニ進ム。
蓋がい十じっ艘そうを以もつて最もっとも前まえに著つけ、中ちゅう江こうに帆ほを挙あげ、余よ船せん次じを以もつて倶ともに進すすむ。
 
黄蓋は十艘を先頭にして、川の中程で帆を上げ、その他の船は順序に従ってともに進んだ。
 
 
操ノ軍皆指サシテ言フ、「蓋降ルト。」
操そうの軍ぐん皆みな指ゆびさして言いふ、「蓋がい降くだる。」と。
 
曹操の軍では皆指さして、「黄蓋が降伏してきた。」と言っていた。
 
 
去ルコト二里余リ、同時ニ発レス火ヲ。火烈シク風猛ク、船ノ往クコト如ごとレシ箭ノ。
去さること二に里り余あまり、同どう時じに火ひを発はっす。火ひ烈はげしく風かぜ猛たけく、船ふねの往ゆくこと箭やのごとし。
 
(曹操の軍から)二里余りの所で、同時に火をつけた。火は激しく燃え風も猛烈に吹き、船は矢のように進んでいった。
 
 
焼-ニキ尽クシ北船一ヲ、烟焰漲レル天ニ。人馬溺焼シ、死者甚ダ衆シ。
北ほく船せんを焼やき尽つくし、烟えん焰えん天てんに漲みなぎる。人じん馬ば溺でき焼しょうし、死しする者もの甚はなはだ衆おおし。
 
北軍の船を焼き尽くし、煙や炎は空一面に広がった。人や馬はおぼれたり焼けたりして、死んだ者は非常に多かった。
 
 
瑜等率二ヰテ軽鋭一ヲ、雷鼓シテ大イニ進ム。北軍大イニ壊レ、操走ゲ還ル。
瑜ゆ等ら軽けい鋭えいを率ひきゐて、雷らい鼓こして大おおいに進すすむ。北ほく軍ぐん大おおいに壊やぶれ、操そう走はしげ還かえる。
 
周瑜らは身軽な精鋭を率いて、太鼓を打ち鳴らして進撃した。北軍は大敗し、曹操は逃げ帰った。
 
 
 問題はこちら『赤壁之戦』問題
 
『赤壁之戦・進んで赤壁に遭ふ』まとめ
2023/04/28
I have a dream.100yenというのも私の夢ですよね。
5世代後の歴史を以下に繋いで継承するべきか、知っていっる。
100£でジーンズというのもアリだが辞書っていう手は誰のデータに成るのだろうか?
醍醐味がゴミ扱いされるのも思考停止でジーンズを洗濯して仕舞い失敗談というのもアリだがわ。
上書きしてやる、web will rock you know what's 
Japanese origami culture.
 露の浦霞という手は、第三世界の結束を強固にしませんか?
いつまでも酔っていられない。なぜならば、武器がダブついて独裁国家に安易に流れる事で、地域の安定を損なって let me down.起きる前に介入研究を確りとレクタングルしないから一度内戦状態にフォーカスされてしまうと、旧せい
 2023/04/29
ゼロサムの1と0ヤクザ893をOUTRAGEというのもから始まった。
Kitchenキャビネットから一言
マズい事も変えない伝統を守るバイキングの子孫誰かにウケる。
夜のように深いまるで眩たを閉じた時の様な甘いチョコが好き。2つ目の眩たの奥をひらくオリジナルなCOLORがフラッシュバックするまでの甘さです。
2023/04/30
億万長者では無く、何を成すのか、為せば成る、為さねば成らぬポーカーフェイス。
なすがままにナスビーというのもフライデーですよね。
クロポトキンについて調べる。
相互扶助論で学び合う
頂きに至る道を歩くそれぞれの違う景色があり、まだまだ歩く人で在りたい。山あり谷あり、
雑巾というのもレスポンスのスポンジで吸収と絞り出すを繰り返していますのであれ
サンデーとwe are the world we are the children.
久々に鏡を覗き込むと老けたシワだらけのヤセたオトコがいた。
NとMを現すダ・ビンチコード
 
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【分け入っても分け入っても青い山】俳句の季語や意味・作者「種田山頭火」など徹底解説!!
2019年12月11日 2023年4月10日
【分け入っても分け入っても青い山】俳句の季語や意味・作者「種田山頭火」など徹底解説!!
LINE
 
五・七・五の十七音で四季の美しさや心情を詠みあげる「俳句」。
 
中学校や高校の国語の授業でも取り上げられ、なじみのある句も多くあることでしょう。
 
今回は、数ある名句の中から「分け入っても分け入っても青い山」という種田山頭火の句をご紹介します。
 
山道、本気すぎた!分け入っても分け入っても青い山…、ってほどではないな。全然。 pic.twitter.com/ZwEKIugTmN
— shimpei yamashita@ご依頼はDMまで (@ymst_music) December 25, 2016
 
俳句とは、5・7・5の3句17音からなる、日本独自の定型詩。ルールとして、「季語」と呼ばれる季節を表す言葉を含まなければならないというルールがあります。
 
今回の種田山頭火の句は、そんな俳句の中でも一風変わった技法で詠まれています。一体どういった技法なのでしょうか?
 
本記事では、「分け入っても分け入っても青い山」の季語や意味・表現技法・作者など徹底解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
 
目次 [閉じる]
1 「分け入っても分け入っても青い山」の季語や意味・この句が詠まれた背景
 季語
 意味
 この句が詠まれた背景
2 「分け入っても分け入っても青い山」の表現技法
 自由律俳句として詠まれている
 畳句法(反復法)「分け入っても」
 体言止め「青い山」
 句切れなし
3 「分け入っても分け入っても青い山」の鑑賞文
4 作者「種田山頭火」の生涯を簡単に紹介!
5 種田山頭火のそのほかの俳句
「分け入っても分け入っても青い山」の季語や意味・この句が詠まれた背景
 
分け入っても 分け入っても 青い山
(読み方:わけいっても わけいっても あおいやま)
 
この句の作者は「種田山頭火(たねださんとうか)」です。
 
明治時代に生まれ、昭和時代まで活躍した俳人です。
 
季語
こちらの句には【季語】はありません。
 
のちほど詳しく触れていきますが、種田山頭火は、俳句の決まり事である5・7・5の17音での構成にこだわらず、“自由律俳句”という新しい俳句の形式を生み出しました。
 
その中には、“無季自由律俳句”というものがあり、こちらはあえて、季節に関係する季語を入れなかったり、句に詠まれた季節を指定しない、という方法が選ばれています。
 
季節を感じさせるような言葉があったとしても、それを季語とは呼ばないのです。
 
この【分け入っても分け入っても青い山】という句は、無季自由律俳句に分類されますので、季語の存在しない句になります。
 
意味
こちらの句を現代語訳すると・・・
 
「道なき道を分け入って、どんどん進んでも青い山ははてしなく続いている。」
 
という意味になります。
 
道なき道というのは山道のことを指しており、山頭火が旅を進めるために山越えをしていたことがわかります。
 
この句が詠まれた背景
この句は、山頭火が44歳の時、自らの人生を見つめ直す流浪の旅に出かけ、熊本県から日向路(宮崎県)へと抜ける山中で詠まれたと言われています。
 
この句を詠むまでの山頭火の人生はまさに波乱万丈と言えるものでした。
 
実家が倒産し、父親が行方不明になった後、関東大震災の被害に遭い、離婚した元妻のところへ身を寄せていた山頭火はお酒におぼれ、ある日市内で泥酔して危うく路面電車に轢かれてしまいそうになったところを顔見知りの記者に助けられました。
 
その後、この記者の紹介で、報恩禅寺というお寺の住職に預けられ、寺男(お寺の雑役をする男性)として生活していましたが、安住することはできませんでした。
 
寺男としてではなく僧侶になるために修行を望んでいた山頭火でしたが、すでに44歳になっていたため、厳しい修行には耐えられないだろうと判断され、修行を受けることを断られてしまったのです。
 
自分の人生に絶望し、俗世との縁を断ち切ることを望みながらも僧侶となることを許されなかった山頭火は、その数日後、自分の生きる意味を探すため、流浪の旅に出かけたのでした。
 
それまで、神経衰弱や実家の倒産、お酒への依存など、人生に迷っていた山頭火でしたが、流浪の旅を続けていくうちに、「自分は俳人として生きていこう」と心に決めたのでした。
 
【分け入っても分け入っても青い山】という句は、山頭火が俳人として生きていくことを決意したときに詠まれたものだと言われています。
 
「分け入っても分け入っても青い山」の表現技法
自由律俳句として詠まれている
自由律俳句というのは、明治・大正時代に活躍した俳人・河東碧悟桐(かわひがしへきごとう)が提唱した新傾向句(しんけいこうく)から生まれたもので、俳句の性格は持ちつつも形にとらわれず、自由に句を作ることとして提唱されました。
 
この自由律俳句が生まれたことで、俳句を詠む上でたくさんの可能性が広がりました。
 
種田山頭火は、自由律俳句を代表する俳人であると言われています。
 
畳句法(反復法)「分け入っても」
畳句法(じょうくほう)とは、同じ言葉を何度か繰り返す表現技法のことです。
 
この句では「分け入っても分け入っても」と、「分け入っても」という同じ言葉が2回繰り返されています。
 
その言葉を「強調したいとき」や「重み・深みを持たせたいとき」に畳句法を用います。
 
山頭火は畳句法を使うことによって、どこまでも続いて終わりのない山の様子を表現したかったのでしょう。
 
体言止め「青い山」
体言止めとは、和歌や俳諧などで、終わりの言葉を固有名詞や名詞で終わらせる表現技法のことを言います。
 
この句では、句の終わりが「青い山」という名詞で終わっています。
 
体言止めを使うことによって、句のあとに余韻が残り、読者はいっそうその句をイメージしやすくなります。
 
また、歯切れがよくなり、俳句にリズムが生まれることで、より印象的な句にすることができます。
 
短い言葉で情景を表現しなければならない俳句にとって、重要な表方法のひとつです。
 
句切れなし
『句切れ』とは、一句の中での“意味の切れ目”のことをいいます。
 
「切れ字」や「言い切り」があるところを句切れとしますが、この句はそのどちらも存在しないので、『句切れなし』となります。
 
 CHECK!!
 
「切れ字」とは、強く言い切る働きをする語のことで、現代の俳句では「かな」「や」「けり」の3種類の切れ字が使われています。切れ字を使うことで、さらに読者に想像を広げさせ、句の世界の中へ引き込ませるという技法を用いているのです。
「言い切り」とは、俳句の最後に「けり」という言葉を入れて、強く言い切る技法のことです。この表現を使うことで、断言するような強い調子を与えます。
 
 
「分け入っても分け入っても青い山」の鑑賞文
 
句中に載っている九州山脈は日本の中でもとりわけ奥深く、山を越えることも容易ではなかったことが想像できます。
 
一見、奥深い山道を歩きながら景色を詠んだだけの句にも思えますが、自分自身の人生に迷い続け、『解くすべもない惑いを背負うて』流転の旅に出かけたという山頭火は、いつまでも続いて出口のないように感じる山越えの道を自分の人生と重ねていたのかもしれません。
 
山頭火は多くの不幸に見舞われる度、自分の人生を再生しようと何度も住まいや環境を変え、自分自身を変えることに挑戦しますが、どんなことも上手くいかず、いつも途中で挫折して苦しい日々を送っていました。
 
そんな山頭火が、どんな状況におかれても手放さなかったのが俳句でした。俳句を詠み続けることで、自分の人生と向き合い、あるいは人生の支えにしていたのかもしれません。
 
山頭火はこの句の他にも、流転の旅の中で、【まっすぐな道がさみしい】【どうしようもないわたしが歩いてゐる】など、たくさんの俳句を詠みました。
 
そのどれもが自分の生きるべき道を探し、ひとり歩き続けている山頭火の姿を映し出しているようです。
 
そんなことを考えながらこの句を詠んでみると、なんとも言えない切なさと、山頭火の孤独が胸にせまってくるような気がします。
 
命をかけて俳句を詠み続けた山頭火の生き様や苦悩が、今日の私たちの心を惹きつけてやまないのではないでしょうか。
 
作者「種田山頭火」の生涯を簡単に紹介!
(種田山頭火像 出典:Wikipedia)
 
種田山頭火は、1882(明治15)年に山形県防府市で生まれました。
 
本名は種田正一。幼少期、母が井戸に身を投げて自殺してしまうところを目撃するなど、多くの不幸に見舞われました。
 
俳人というイメージが強い山頭火ですが、実は30歳の頃にツルゲーネフなど海外の作家の作品を翻訳したりしていました。
 
34歳の頃には俳諧雑誌『層雲』にて頭角を現し、俳句選者のひとりとなっています。しかし生家の倒産や関東大震災に被災するなど苦労も多く、41歳で仏門に入り、寺男として生活を始めます。
 
43歳の時には西日本を中心に旅に出て、旅先から『層雲』へと俳句の投稿を続けました。58歳で脳出血によりこの世を去りました。
 
種田山頭火は生前に多くの俳句を詠みましたが、どの俳句にも、どこか寂しく孤独を感じさせるような作品が多いような気がします。
 
類まれない才能に恵まれながらも、その生涯は苦労や悲しみが多かったのかもしれません。作者の人生に思いを馳せながら俳句を味わってみるのも、一つの鑑賞法かもしれませんね。





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最終更新日  2023.05.11 05:09:47
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