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カテゴリ:仕事
今月申告のある会社から、決算に必要な書類が届かない。 もう、今日は12日だから、少々焦りも感じている。 とはいえ、月次で処理しているから、最終月だけの処理&申告書の作成だけなので、それほど時間はかからないと思うけど・・・。 仕事をしていて、一番ストレスを感じるのは、会計処理の段階で、必要な資料が足らない時です。 お願いをしても、仕事が忙しいからか、それとも忘れ去られているのか、全く返事をしてこないところもある。 おそらく、両方の理由が考えられるけど、税理士からすれば、タイムリーな経営成績を提供したいとは思っても、こればかりは、推測で処理するわけにもいかず、どうしようもない。 失礼な言い方をすれば、「財務軽視」の病気会社なのか?って気にもさせられる。 そして、経営者の関心のほとんどは、税額だけ・・・。 そりゃ、税金が気になるのは分りますよ。 だって、税金ってリスクですから。 でもね、会社にお金が貯まらないと言っている経営者に限って、税金を納めなければ、内部留保できないことも理解できていない。 零細企業であれば、役員給与で会社の利益の大半を取ってしまい、法人では、利益をゼロにしていくこともあるだろう。 これは、節税としては、ごくごく一般的なこと。だから、言いかえれば、役員給与でとった金額すべてが、社長の給料ってわけじゃなくて、あくまで名目だけで、会社の内部留保していることになる。 それを戦略的に行っているのか否かで、その会社が成長するかどうか決まると言っても過言ではないでしょう。 中小零細法人の場合、国税・地方税合わせて、税率は、約30%。 仮に、毎月、同額の利益を出していたとした場合、約3.6か月分は、税金として納税しなくてはなりません。 そう考えると、会社は、年の3分の1から4分の1は、ただ働きになる。 やっぱり、税金はリスクです。 これをコントロール(合法的に)するには、短いスパンで、経営成績を確認する作業が必要となってくる。 私は、税理士でありながら、税金を払うことは、会社にとって悪いことだと思っていないです。むしろ、納めた方がよいと思っています。 これは、会社の現状により、時と場合にもよりますけど・・・。 ただねえ、税理士の立場からいうと、場当たり的な財務対策や節税対策なんて、打てないのですよ。 先生!なんとかしてください!って言われたところで、手遅れの場合だってある。 仕事が優先なのは当然です。だけど、会社を成長させ、その寿命を長くするには、刻々と移り変わる流れを読むことではないでしょうか。 それには、正確な試算表をタイムリーに作ること。そして、その試算表の基になるのは、日々の取引。 帳票の作成は、税理士だけの仕事ではないですよ、会社との連携で作成しているんです。 「うちは、税理士に頼んでいるけど、試算表が3月も遅れている・・・。」なんて言っている経営者の方がいるならば、それは、果たして、税理士だけの責任ですか??? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.12 12:53:32
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