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カテゴリ:仕事
ある方から、税理士に対する不平不満を言われた。 税務調査があって、税理士の初歩的なミスが明らかになり、積年の不平不満や不信感があったのでしょう。 同業のことですので、真摯に受け止めるごとく、その話に耳を傾けた。 個別具体的にその内容をここで書くことはできないが、税務調査がきっかけで、税理士に不満を感じたりするのは、パターンです。 聞くところによると、かなり初歩的なミスで、会社の事業内容さえも、理解せずに決算・申告書を作成していたのではないのか?と推測できる。 普段からのコミュニケーションは当然のこととして、説明責任を果たしていないのが原因ではないのか? 「これは、税務調査が入ったら、指摘を受けますよ!」って事項は、お客さんに説明しなければいけないし、たとえ指摘されても、説明がつくように準備をしておかなくてはならない。(←ずるいことをするという意味ではないです・・・) そして、「お客さんは、会計や税務については、素人」だからそれ相応に難しい言葉をなるべく使わないように、理解してもらえるように話すことも必要。 「どうせ、説明しても分からないから、いいや!」とはいかない。 お金を頂戴しているわけだから。 だけど、税理士がいくら説明しても、しようとしても、聞く耳を持たない経営者も残念ながらいるわけで、そういう方に限って、税務調査では、税理士に責任を転嫁しようとする。 前々からこの日記にも書いているが、決算書や申告書の作成は、税理士だけでなく、お客さんとの共同の作業になってくる。 長年、関与しているからといっても、分からないことは分からないし、聞いてみなければ、こちらが理解できないこともあるわけで、「すべて税理士に任せている」というのは、本当に危険です。 経営者の中には、決算関係の資料や書類を税理士に預けた時点で、「今年の申告もこれで終わった・・・やれやれ」なんて、おっしゃる方もいますが、「まだ終わってないですよ」というのが私の偽らざる意見・・・。 税理士の説明を聞いて、それに納得して、そして署名押印して、経営者としての決算・申告は終了します。 その後の申告書の提出は、税理士の責任でいいと思います。 渡しておしまい・・・ではなく、納得してサインしてほしい。 それにしても、冒頭の経営者が、税理士に不満を感じるのは当然のことだと思いました。同業でありながら、恥ずかしい・・・と感じざるを得ない誠意のない対応・・・。 私は、「去る者は追わず」の気持ちでおりますので、今後、関与しているお客さんが離れることもあるかもしれません。 だけど、私の後任となった税理士に、「こいつは、ひどい申告書かいてんな~」と思われたくない。 自虐ネタ中心のこのブログですけど、それくらいのプライドはありますよ。 プライドなんて、犬も食いませんが・・・(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.15 12:59:00
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