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カテゴリ:わんこでもわかる栄養学
人間に必要なビタミンは13種類とされています。
これらのビタミンは、それぞれ化学構造も性質も作用も全く異なっています。 一般に、水に溶けやすい水溶性ビタミンと油に溶けやすい脂溶性ビタミンとに分類されています。 脂溶性ビタミンの過剰については昨日お話しましたが、再度確認。 脂溶性ビタミンは ADEKの4種類。 (DAKEダケと覚えましょう) さて ビタミンAのお話。 化学名はレチノール (ちょこっとややこしいので飛ばしてもOK) 肝臓中に貯蔵されていて、細胞と細胞の間の物質や個々の細胞を隔てる 細胞膜などの材料になります。 特に大量に必要としているのは目です。目のガラス体や角膜はビタミンAなしにはできないのです。しかも網膜で光を感じとる「ロドプシン」という物質の主成分もビタミンAです。ロドプシンが不足すると、薄暗い場所で物や色を識別する力がなくなり、夜目が見えなくなる夜盲症という状態になります。 また、鼻やのど、消化器官、呼吸器官などの粘膜を丈夫にするためにもビタミンAが必要で、皮膚や髪の潤いを保つ役割も担っています。 またビタミンACEの3種は抗酸化作用を持ち、活性酸素を抑えます。 つまり 粘膜が丈夫になりカゼをはじめとする感染症に強くなり、肌の潤いも出ます。 不足すれば、粘膜がおかされやすくなり、肌がかさついたり、異常に乾燥したり、 脱毛しやすくなったり、爪がもろくなったりといった症状が出ます。 豊富に含まれる食材 うなぎ・小魚、緑黄色野菜、たまご、牛乳、鳥や牛ウシのレバーなど ビタミンAは動物性の食品のみに含まれてます。 にんじんやかぼちゃといった緑黄色野菜に含まれるのはカロテノイドという物質で 主としてαカロテン、βカロテン、γカロテンという3つのグループがあります。 これらがすべてビタミンAになるわけではなく、その一部だけなのです。 この辺についてはまた後で。 ビタミンAの効能 疲れ目や視力の低下を防ぐ明るさや暗さを感じる網膜に多くあるのがレチノール(ビタミンA)を 含んだ光受容体で、不足すると目のトラブルが生じます。 肌あれを防ぐ ビタミンAが皮膚粘膜形成を助けて角化を抑えます。 風邪を予防する 粘膜の形成や働きにビタミンAが大きく関わっている為に、ウイルスが体内へ侵入するのを 食止める働きをします。 ガンを予防する ビタミンAが上皮細胞の免疫力を高めることでガン予防(特に胃ガン)つながります。 またビタミンAそのものに発ガン抑制作用があることも判明しています。 活性酸素を抑える ビタミンA・C・Eは代表的な抗酸化ビタミンで、心筋梗塞、脳卒中、ガン、などの病気を誘発するとされる活性酸素を抑えてくれます。 ビタミンAの欠乏症 ・夜盲症(暗い場所で物が見えにくくなります。) ・発育期においては、成長停止・知能障害 ビタミンAの過剰症 ・吐き気、頭痛、発疹、下痢、疲労感、睡眠障害など 特に赤ちゃんの場合には、脳で発する圧力(脳圧)が高まり、とっても危険です。 あすはカロテノイドについて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年11月05日 21時53分12秒
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