七ヶ浜町訪問 13日仙台ナイト
目的地をユアテックスタジアム仙台にしてジムニーを走らせながら、リサイクルショップと入浴施設を探す。国道4号線を走っていると、リサイクルショップがあったのでそこで大工道具を手放す。ホントは大工さんに渡せればよかったけど仕方ない。国道4号線を少し入ったところに”ゆ”の表示があったので、そこを目指していったら迷子になって、住宅地の奥のほうまで行ってしまった。そこが汗蒸幕の湯という韓国式サウナと日帰り温泉施設で、入浴料1000円。もうスタジアムの近くまで来ていたのでここで入浴。タオルを忘れたトラブルは、機転を利かせてカバー。・・・・。ユアテックスタジアム仙台はJリーグベガルタ仙台のホームスタジアムで、ベガルタは復興のシンボルのひとつとして、開幕から12試合負け無しなどの快進撃を続け、柏レイソルとならんで今シーズン序盤のトピックスとなっていた。今夜はベガルタ仙台対清水エスパルス。浜松ナンバーのクルマを見て、エスパルスサポーターと思われたらイヤだな。ナビどおりに進んでいくと、街中にどーんと現れたスタジアムの白い屋根。駐車場を探してみたものの、夕方の渋滞もあり思うようにいかない。主要道路を避けてぐるぐる回っていると、あれ?スタジアムのすぐ近くに着いてしまった。ここにクルマを置いて、当日券を買いにチケット売り場へ。自由席南という席だったが、チケットにはエスパルスの応援はご遠慮ください。と書いてあった。しませんよ。手荷物検査のところにいたベガルタのチームボランティアの人にチームアズワンのステッカーを渡してスタジアムに入った。平日の夜にもかかわらず、多くのベガルタサポーターが訪れていた(観客数11,585人)。よくテレビに映っていた「故郷を取り戻すまで俺たちは負けない」の横断幕もあった。試合は結局0-0の引き分け。どちらも応援しないので、純粋にサッカーを楽しめるかとも思ったが、どうも試合に集中できなかった。ボランティア活動に来たのにサッカーを見てるうしろめたさもあったのかな。試合を見に来たベガルタサポーターが、ベガルタの活躍を自分達のパワーにしてるんだなというのが、熱く応援している姿を見て感じることができた。試合後、約20キロの道のりを七ヶ浜町まで戻ったのだが、なんだか家に帰るような不思議な感じがした。特に七ヶ浜町にはいってから、昨日から何度も通った生涯学習センター近くの交差点に向かう一本道が、そういう気持ちにさせた。単身赴任の人はこういう気持ちなんだろうか。今夜は七ヶ浜サッカースタジアムの駐車場にクルマを停め、就寝準備をして22時前には車中で横になる。蚊の音も気になったけど、目を閉じて思ったこと。思った以上に酷かった惨状。だけどハエがたかったり腐敗臭のするような、もっとひどいところもあるのだと七ヶ浜の人が言っていた。瓦礫の山は本当に高く、それでもまだ街中や海岸には手付かずの瓦礫もたくさんある。元通りの景観に戻ることはないだろうが、震災と津波の傷跡が目立たなくなるにはまだまだ先で、復興には時間がかかることを強く思った。そんな中、地元の人たちは明るかった。4ヶ月が経ち、復興に向けて歩み始めているからだろうか。僕の会ったのはボランティアセンターなどのほんの一部の人達だから、全員がそうではないかもしれないが、もう前を向いているんだなと思った。明日もう一日活動して、静岡に帰る。