小言幸兵衛の「徒然日記」

2006/09/21(木)12:19

旅雑感

 「月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり」 これは松尾芭蕉の奥の細道の冒頭の有名な文章である。彼は深川から船で 千住大橋まで上り、此処から日光街道を歩き、長い旅に出た。主な場所は 日光、白川の関、松島、平泉、立石寺、新庄、象潟、出雲岬、市振の関 山中温泉、大垣である。2年近くの旅行であった。一度江戸に戻り、再び 旅に出る。そして大阪御堂筋の旅館花屋で死を迎えた。享年50才。    私も家内も老齢ではあるが旅が好きで、それも只温泉に浸かるのではなく、 鎌倉時代辺りから幕末頃までの、関係する歴史を調べるのが楽しみである。 来月の末に山形県一周の周遊のツアーに出掛ける.山形には芭蕉の足跡が 多い。山寺で名高い立石寺、最上川、出羽三山等をを訪れる予定である。 しかし76才を過ぎると、さすが体力が落ち1000段以上もある立石寺の最高部 まで昇る自信は無い。2年前にヨーロッパ5カ国周遊のツアーに参加したが74歳の 私が最高齢であった。国内旅行では80歳を越す超高齢者も多いが、それでも ハードなスケジュールは危険である.昨年一寸したトレキングコースの入っていたツアーに 参加した。志賀高原である。ところが道が意外に悪く普通のウヲーキングシューズ では皆さんについていけず途中で引き返してしまった。海外ではトルコとギリシャ へぜひ行ってみたいとおもっていたが、今は体力的に無理である。移動距離 が長すぎて、ほとんどバスに乗っているような感じである。それにイスラムの テロが当分収まる気配が無い。昨日も最も安全だと言われていたタイでクーデターが 起きた。幸い大事には至らなかったが、巻き込まれたら老人は逃げることも 出来ない。海外旅行は最も安全と言われている台湾へ昨年行ったが、これを 最後とする。台湾海峡で問題が起きたら帰国できない。 よって今後は歴史書を片手にデジカメを携え、近場の歴史上有名の場所(鎌倉等) をゆっくり歩いて見たい。

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