小言幸兵衛の「徒然日記」

2007/06/11(月)11:04

物見遊山雑考

 当今では観光旅行、温泉旅行と言うが、往時は物見遊山と言われていた。6月の2日に、息子 が我々老夫妻を伊豆の稲取温泉に招待してくれた。写真はいなとり荘で道路の右側は相模湾の 波打ち際である。日本の旅館100選によると上位10指に入るらしい。さすがに全てにもて なしの細やかさを感じた。観光事業はバブルの頃に比べると、その内容が大きく様変わりを したように思う。バブルの頃は団体旅行が盛んで、熱海の大型ホテルのロビーなどは、帰りの時に は芋の子を洗うような賑わいであった。今は全く様変わりした。団体旅行が激減した。小単位 のグループ旅行や、旅行会社主催のツアー旅行に変わった。従って昔からの大型温泉地では異変 が起きている。特に熱海などでは100軒以上の旅館が廃業、倒産したという。 観光旅行者は1)に観光、2)に食事、3)に温泉を楽しみにする。海外旅行の場合は 温泉は殆んどないが、観光が充実している為、思い出は尽きない。食事は私の経験では 欧米ではとくに印象に残る味はなかった。中国本土と香港は大いに楽しめた。あとハワイの 食事は選び方を間違えなければとても嬉しい時間が過ごせた。先日も息子と話し合ったが 日本人にとってはなんと言っても日本食が最高である。稲取温泉は金目鯛が有名であるが うわさに違わず実に旨かった。温泉は個人の好みによって良し悪しが変わる。大浴場が 好きな人もいれば、小さな露天風呂を好む人もいる。温泉も日本が世界一だと思う。ローマ 時代の浴場は形だけしか知らないが、日本人的ではなさそうだ。いずれにせよ旅行を楽しむ 為めには、まず健康であること、親しい同行者がいること、経済的な余裕があることが肝要 で、其の為には50歳を過ぎたらどんどん旅に出るべきだとおもう。金と時間の余裕ができたら と考えていると時期を逸する。定年後は連れ合いとゆっくりクルージングなどと考えていると 体力も低下し、連れ合いもいなくなる可能性がある。特に海外旅行は50歳台に出かけないと シルクロードやアフリカなどには行けなくなる。現に喜寿を迎えた私には中東方面でも躊躇せざるを 得ない。言うまでもなく国内にも無数の観光ポイントがある.体力の続く限り年4回のペースで 旅を計画しているが、それでも80歳を越すと自ずと制限が掛かってくる。  永い間、拙文をお読み頂き有り難う御座いました。一応今回のプログで定期的なアップは 終らせて頂きます.煌くような経験や、事象を経験した場合いにはランダムにて、アップさせて 頂きます。よろしくお願い致します。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る