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テーマ:好きなクラシック(2294)
カテゴリ:クラシック音楽
先週に続いて、井上道義マエストロと大フィルの演奏会を聴きに大阪へ。大阪駅からザ・シンフォニーホールまで地図を見ずに歩けるようになってしまった。 サン=サーンス:糸杉と月桂樹 op.156より「月桂樹」 新実徳英:和太鼓とオルガンとオーケストラのための「風神・雷神」 サン=サーンス:交響曲 第3番 ハ短調 op.78「オルガン付」 全曲パイプオルガンの演奏がある。アクロス福岡シンフォニーホールにはパイプオルガンがないので、パイプオルガンを聴ける機会がなかなかない。貴重な演奏会だ。しかも「風神・雷神」には和太鼓があり、それを林英哲さんがやる。1年半ほど前の九響の演奏会で英哲さんの太鼓を聴けるはずだったのだが、英哲さんがコロナにかかってしまい聴けなかったので、今回念願の英哲さんということになる。 この演奏会の白眉はやっぱり「風神・雷神」だったなーと思う。ものすごい迫力。英哲さん72歳には到底思えないのよ。他にどこにこんな72歳がいようか。20は若く見える。風と照明の演出もこういう演奏会であまり見られる機会はなく、とても良かった。実際に風を起こしていたのはもろに扇風機であって、静かなところでは送風音が聞こえてきていたのはご愛嬌。オルガン奏者石丸さんの風にそよぐような風神の衣装もまた良かった。耳と目とで楽しめる、いや耳と目どころではない太鼓をはじめとして体に浴びせられる衝撃、振動。ただ音がでかけりゃいいのかってことではもちろんなく。作曲の新実徳英さんも臨場していてオールスターキャストといったところ。演奏機会がただでさえ少ない上に道義マエストロが引退したらなおのこと少なくなってしまうことが懸念されるが、どこかで聴ける機会があればぜひまた生演奏で聴きたいものである。 新実徳英:和太鼓とオルガンとオーケストラのための「風神・雷神」 「オルガン付」も良かったけれど、「風神・雷神」の方がメインでも良かったんじゃないかと思ってしまうくらい。何度かのカーテンコールの後で、道義マエストロがまだ聴衆の拍手を受けている楽団員たちを舞台裏に早く下がるように促していた。演奏が不満足だったのかあるいは体の状態が良くないのかなどと感じた不穏な最後だったのだが、マエストロの回顧を拝見すると、どうやら前者だったのかな。真意はわからないが、もしかしたら聴衆の反応も含めてかもしれない。これは自分が感じたことなので、全くの的外れということも考えられるが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年05月07日 00時29分13秒
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