一週間前、
11/9に行ってきた、
国立奈良博物館での
『正倉院展』。
国立奈良博物館
東新館・西新館
『第74回 正倉院展』
正倉院宝物は、
かつて東大寺の倉であった正倉院に伝来した品々で、
およそ9000件を数えます。
正倉院展は、
これらの中から
毎年60件前後が公開される展覧会で、
今年で74回目を迎えます。
正倉院宝物は、
光明皇后が夫・聖武天皇ご遺愛の品などを
東大寺の盧舎那仏に献納したことに始まります。
今年はそうした
聖武天皇・光明皇后ゆかりの宝物から、
漆背金銀平脱八角鏡(黒漆地に金銀飾りの鏡)や、
黄熟香(蘭奢待)と並び称される
名香・全浅香(香木)が出陳されます。
また、
聖武天皇と光明皇后の娘・称徳天皇が
盧舎那仏に献納したとされる
銀壺(大型の銀製の壺)も注目されます。
そのほか、
精密な細工に目を見張る
彩絵水鳥形(鳥形の飾り具)などのアクセサリー、
仏教儀式の盛儀を伝える伎楽面(楽舞の面)や
金銅幡(金銅製の旗)といった宝物が、
奈良時代の華やかな情景を
浮かび上がらせてくれます。
一方、
染織品の断片が整理された
錦繡綾絁等雑張
(東大寺屏風に貼り交ぜられた染織品)は、
正倉院における宝物整理のさきがけとして
注目される品です。
正倉院展って、
毎年秋に開催されていて、
毎年異なるものが展示されるのよね。
だから
毎年見に行くと
興味深くて面白いんだろうなあと思う。
まあ関西の人でないと
なかなか無理だろうけど。 ^ ^;
アタシはこれで
二回目。
一回目は確か
30年前。
大学四回生の時。
友達と行ったわ。
すごく並んで、
すごく待って入場した記憶がある・・・
うちの
母親が
自分の友達を連れて、
京都のアタシの下宿に泊まりに来てたのよ。
母親が下宿に遊びに来るのって
その時が
初めてで。
何回も来慣れてるうちの一回なら
まあわからんでもないけど、
初めてなのに、
狭い娘の下宿(6畳一間)に
自分の友達まで連れてくるか ?
・・・って、
ちょっと
面食らったわね。
正直
嫌だったわね。
(デリカシーなくないか ?)
でもまあ、
母親が
宿泊代として、
ランチ代をくれたんで、
それで
正倉院展に友達と行ったの。
母親のくれたランチ代で
ふたりでお昼食べて。
(二人分くれた ^ ^)
モスバーガーだけど。
↑
ちなみに母親は自分の友達と
京都でお寺巡りしてた。
ああ、
そー言えば
モスあったわね。
今も。
駅のそばに。
昔と場所が違う気もしたけど・・・ ?
と、
話かなり横道にそれてるけど、
『正倉院展』イキマス。 ^ ^;
漆背金銀平脱八角鏡
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/ca24ad000bc0bf42a3e32e543380c140f9ca3533.42.9.9.3.jpeg)
平脱は、
漆を塗った上に
文様をかたどった金や銀の薄板を乗せて
さらに漆をかさねた後で研ぎ出す方法。
銅鏡の裏に黒漆を塗り、
平脱で鳥や鳳凰、唐草などを現した華やかな鏡で、
光明皇后が大仏に献納したもの。
金銀平脱皮箱
この箱も
平脱。
銀壺
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/a65fe68a4df91f14b4280b65229e32ffa761aefb.42.9.9.3.jpeg)
胴の直径が60センチある銀製の壺。
鳥、植物、馬に乗った人物など様々な文様が描かれ、
背景は隙間なく魚子(魚の卵のような小さな円文)がほどこされている。
正倉院に伝来する器の中では最大のもので、
称徳天皇が大仏に献納したもの。
馬の上で振り向きざまに矢を射る人物は
ペルシア起源の文様だが、
ここで描かれている人物は
中華風の服装をしていて
様々な文化がまじりあっている。
象木﨟纈屛風(右)
鸚鵡﨟纈屛風(左)
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/07415d82b83027ad5aa368260dc9bbd455e78b40.42.9.9.3.jpeg)
6つの板(扇)を組み合わせた屛風の一部。
布に蝋で文様を描き、
染料で染めた後に
蝋を取り除く「ろうけつ染め」の技法で、
大きな木と
その周りでくつろぐ動物たちを表現。
樹木の下に動物たちを描くデザインは、
古代ペルシャの影響といわれる。
犀角魚形
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/61e216331684332b534372851beac6e87abbc689.42.9.9.3.jpeg)
刀子などの文房具を身につけるときは、
紐に結んで腰から下げていた。
文房具だけでなく
アクセサリーも吊るしていたようで、
犀角を魚の形に加工して金で鱗を描いた
3.6cmほどの魚はそのひとつと思われる。
伎楽面
呉公
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/23723c594fb46a3c91dc2f31f7df258bb4c6fd04.42.9.9.3.jpeg)
伎楽は、
滑稽で分かりやすいストーリーに
教訓的な要素も入った仮面劇。
日本には百済から伝わり、
全国の寺院で演じられた。
仮面は女性・貴公子・王様・動物など様々で、
今年展示されているのは
呉女、呉公、力士の3つ。
青色の顔で笑顔の呉公は
笛をたしなむ貴公子。
・・・貴公子なんだ。
◎_◎;
と、
思ったわね。(苦笑)
この伎楽面をはじめ、
大仏の開眼会で用いられた様々な品が、
今回は多く出陳。
ちょっとコーフンした。(笑)
↑
歴史オタク。 ^ ^;
聖武天皇、光明皇后、
そしてその娘の阿部内親王(孝謙・称徳天皇)。
彼らが実際に目にしてるんだよなあって思うとねぇ。
すごいなあと。
歴史だなあと。
この時代、
結構好きなんで。
^ ^
小説とか
漫画とかよく読んだわ。
白石鎮子 辰巳
絡み合う二頭の動物が描かれた
大理石のレリーフ。
四神と十二支をそれぞれ二つずつ組み合わせている。
竹帙
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/661b0862036bb1d93c0b064590fa320a08438c00.42.9.9.3.jpeg)
巻子本 などの巻物を包む帙の一種。
細くけずった竹を色糸で編み、
布で縁どりしたもの。
奈良時代に多く用いられた。
30年前に見た正倉院展では、
聖武天皇や光明皇后の直筆文書が展示されていて、
あれが一番感動したのよねぇ。
字に性格が出てて。
光明皇后の字は
実に豪胆。
聖武天皇の字はおとなしげ。
^ ^;
また見たかったけど、
今回はなくて残念。
にしても、
正倉院の宝物は、
小さいものが結構あって。
そう、
ブツが大きくても、
文様が細かくて小さいとかね。
老眼で乱視のオバサンには
もはやよく見えないというか、
拡大印刷のパネルの方、
見直してた。(苦笑)
単眼鏡を持参してきている人が結構いて、
うらやましかったなあ。
あれじゃないとよく見えない×××
きっと通いなれてる人たちね。 ^ ^;
最後に
博物館のそばにいた鹿さん。
池の水飲んでた。 ^ ^;
正倉院展、
機会があればまた行きたいなあ。
今度は単眼鏡持参で ! !(笑)