![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/f2afc093089e7465ff28bc31345264d9efbc6b74.42.9.9.3.jpeg)
父1人娘1人の父子家庭で、
ろう者である父の
耳代わり口代わりを務めてきた娘が、
ふとしたきっかけで出会った男性と恋に落ち、
結婚するまでの
親離れ子離れの物語を
明るく温かく描くホームコメディ。
野々村静(吉岡里帆)は、
地元商店街で写真館を営む
ろう者の父・純介(笑福亭鶴瓶) と
二人暮らしをしている。
静は
純介の通訳、家事、送迎など
甲斐甲斐しく働いており、
地域から愛されながら暮らしていた。
そんな時、
地元商店街を対象とする、
大規模な再開発
「スマートシティときのき」計画が
持ち上がり、
計画を知った地域住民たちは、
街ぐるみで
行政、都市開発事業者と
対立を深めていく。
そんなさなか、
計画を推進する会社の社員である
道永圭一(中島裕翔)と
静は親密になり、
何事も
物事の本質を
素直に問いかける彼との交流の中で、
これまでの人生の中で抱えてきた
周りの人と上手くいかないことへの悩みや
父純介との関係を
深く考えるようになるが・・・
このドラマ、
めちゃくちゃ
良いドラマ ! ! !
T_T
毎回、
心が温かくなって、
毎回、
うるっとしちゃってる。
秀作だわ。
とても秀作だわ。
いや評判は
耳にしていたのよ。
去年、
BSで放送されてて、
いいドラマだって。
以前から。
見たかったけど、
うちはBS見れないから・・・
↑
ダンナがケチ
でも今回、
地上波で
放送してくれて嬉し~。
*´▽`*
吉岡さんは、
普通の子を演じるとうまいと思う。
そのへんにいそうな
平々凡々とした子。
うまいと思う。
売れ始めた時は、
エキセントリックな
普通じゃない役柄が多かったんだけどね。
『あさがきた』のあさの娘の友達とか。
あさみたいになりたいってガンバル子。
あと、
『カルテット』のありすちゃん。
あの得体のしれない魔性。
ラストの
『人生、チョロかった ! !』は、
いまだにインパクト大過ぎる。 ^ ^;
でもあれから
いろんな役柄を演じてきて、
どんどん演技もうまくなって・・・
今は普通の子を演じるのがうまいと感じている。
このドラマは、
父と娘の物語であり、
ろう者の物語であり、
聞こえない親を持つ
健常者の子供(CODA)の物語であり、
衰退していく田舎の町の
これからの姿を問う物語でもあり・・・
いろんなことを
丁寧に描いているなあと思ったわね。
ドラマでさあ、
再開発反対ってハナシが出てくると、
たいてい住民側が勝っちゃうのよ。
なんかミラクルなエピソードで。
でもこのドラマは違う。
開発会社の社員の圭一(中島裕翔)が、
真摯にこの問題に取り組んでいて。
住民の心を組んだ再開発にしたいと。
昔捨てたくないとごねたランドセルを、
財布に作り替えてもらったこと。
そんな風に
この町も再開発したいと。
斬新だと思ったわ。
現実的だとも思ったし。
その圭一。
ちょっとアレなのかな。
軽い発達障害の気がある感じ ? ? ?
空気読めないし、
目の前の事実に
そのまま
ストレートに反応するところとか。
やっぱりそんな感じだった、
数年前のドラマ、
『デート』。
杏演じる依子がそんな感じだったわね。
あの依子に喋り方とか
そっくりだなあと。
でさ、
その依子に求婚する青年を
この中島裕翔くんが演じてたのよ。
・・・依子を
参考にしてなあい ?
て、勘ぐり。(笑)
でも何の忖度もしないが故の
圭一の物事の本質を
素直に問いかけるところに、
静はたくさんたくさん救われて・・・
夢はなくったっていい。
夢は追いかけるものではなくて、
向こうからやってくるもの。
壁は乗り越えてはいけません。
必要だからそこにあるんです。
引き返して別の道を探すものかと。
圭一の発言には、
いつも目からウロコ。
静だけでなく、
アタシもちょっと
感銘を受けちゃってたわよ。
^ ^;
そんな圭一のお母さん(宮田早苗)。
息子に甘々の
子離れできない人っぽく見えてたけど、
いやいやいや。
静パパが
耳が聞こえないのは
遺伝するかもしれないと
告げた時、
筆談するパパのその手を止めて、
私たちにはあなたがいます。
と。
そのときは
あなたがその子に教えてください。
どうやったら
あなたみたいに
楽しく生きられるのか。
・・・いやあ、
このお母さん、
スバラシイ。
見かけによらない。(笑)
アタシ、
このお母さんみたいなこと、
即座に言える自信ない。
スバラシイ。
このシーン、
とても好き。
このドラマで、
初めてろう者の親を持つ
健常者の子供の内情を知ったわ。
CODAと呼ばれているんだそう。
ろう者である親との接し方の癖が、
そのまま普段の生活にも出てしまい、
相手の顔をじっと見つめてしまったり、
指差ししてしまったり、
必要以上に相手のことを察してしまったり・・・
そのせいで、
異性に気があるのではないかと
勘違いされたり、
トラブルがちょこちょこ。
それゆえ
媚びてるだのなんだの、
周囲のひとに嫌われることも多々。
その悩みを
すべて吹き飛ばしてくれたのが
圭一なんだけれども。
あなたはなにも悪くないと。
あなたは媚びてないし、
あざとくないし、大げさでも、
うざくも、きもくも、怖くもないし
不幸自慢なんかしていません。
あなたをそう見る側に
なにか理由があるんだと思います
あなたに
そうであってほしい何かが。
そういえば、
静がパパを呼ぶとき、
お手玉を投げるのね。
あと、
体をトントンと叩く。
振り向いて、と。
ああそうやって会話を始めるのかと、
初めて知った。
そうよね。
最初から自分の方を
見てくれてるわけじゃないものね。
日常生活では。
耳が聞こえない人のドラマは
最近多いし、
昔からいくつかあったけど、
そーゆーシーンって
今まであったっけ ?
ちょっと記憶にない。
あったとしても、
シーンとしては多くはなかったのでは?
このドラマはリアル。
何度も何度もでてくるから。
そう言えばこのあいだ、
スーパーで、
ろう者のお母さんと
小学生の男の子を見かけたの。
男の子が何か悪さをしたのか、
お母さん怒り狂っちゃって、
言葉になっていない言葉を
大声で発してやまず。
誤解を恐れず言えば、
怪獣の雄叫び以上。
うおるるるるるるーっっっ。
・・・・みたいな感じで。
しかも
エンドレスなんだわよ。
ちょっとヒートアップしすぎ。
明らかに。
気が短いお母さんだったのかなあ。
男の子は必死で
お母さんの体を
トントンしてた。
お母さん、
僕の話を聞いてって
言ってるんだなって思ったわね。
リアル静ちゃんだなあって。
ちなみにそのお母さん、
子供をガン無視。
ずーっと雄叫びのような声を発しながら
怒り狂ったまま、
男の子を引きずるようにして
歩いて帰っていったわ。
こういうと怒られるかなあ。
自分聞こえないこら、
今発している声がどう人に聞こえてるか
わからないのよね。
たぶん音量も分かってない。
あの大声は
ちょっとありえなかった。
普通じゃなかった。
工事現場でもかき消されないんじゃないかと
思っちゃうような
ものすごいレベル。
周り一斉に振り向くし、
男の子は
いたたまれないんじゃないかと...
お母さん、
ちょっと堪えて欲しかった。
健常者だってあの怒り方は
あり得ないし。
ただのヒステリーになっちゃってるし。
なんとも言えない気持ちになったなあ。
ちょうどドラマ見てたし、
CODAについて色々考えちゃったな。
圭一が
パナマに栄転になって、
静についてきて欲しいと言う。
でも静はパパをひとりにできないと
それを泣きながら断って...
これは子離れ
親離れの物語なので、
最終的には
二人は結婚するんだろうなと思う。
そこにたどり着くまで、
次回最終回、
どんな感動物語を見せてもらえるか、
楽しみにしている。
^ ^
追記
最終回を見て。
さくら先生(木村多江)の
この言葉が印象的。
その人が可哀想かどうか
決められるのはその人だけ。
人の可哀想を、
勝手に決めてはいけません。
耳の聞こえない静パパのことを
可哀想という子供たちに言った言葉がコレ。
娘と仲良く楽しく暮らしている
静パパと比べて、
離婚して、
息子とも離れ離れ。
ひとりっきりの自分の方が
耳は聞こえても可哀想だ、と。
なるほど。(苦笑)
親離れ子離れ。
パパのことが心配で
外に出ていけないのではなく、
自分が不安で出ていけないだけだ。
そのことに気がついた静は、
圭一との結婚、
パナマ行きを決意。
町のみんなが開いてくれた結婚式のあと、
空港へと向かうその時、
パパが
しずかー
と、声に出す。
何年ぶりのことか。
その発音がおかしいと、
小学生の時、
静が男子たちにからかわれて以来のことで。
あーもー、
泣かされたわあ。
ここでパパが静の名前を呼ぶとは。
ほんとにいいドラマだったなあ。