天下道楽倶楽部・別館

長年ネットゲームをやっていると、バーチャルの世界だけでしか
会う機会がなくても、相談事ができたり、その人に会いたくなったり
一緒にその世界で楽しむことが、当たり前に感じたりするものです。

本名も知らない。

年齢も知らない。

ましてや性別だってわからない。

けど、ネットゲームの世界では、そんなことは誰も気にしない。

一緒に遊べる愉快な仲間。

一緒に馬鹿になれる友達。


オフ会で顔をあわせてリアルで友達になれるばあいもあれば

一生ネットゲームのキャラクターでの存在のみでの付き合いで終わる場合もある。

わたいはそれを承知で、いまもＰＳＵでみんなと一緒にバーチャルな世界で
遊んで笑って喧嘩して、そして馬鹿言い合ってまた遊んでいる。

そんな人付き合いもいいもんじゃないかな。




先日、MIXIでその友達の一人が、急逝されたと知りました。




ホントに急だ。

ちょっと前にＰＳＵで顔あわせたっけ？

最近、別々のネットゲームに行ってしまって、ほとんど会話もない状態。

顔も本名も性別も年齢も

まったくわからない、ただゲーム内だけの付き合いなのに

何でこんなに寂しいんだろう。

なんでこんなにつらいんだろう。

文章タイピングしていくうちに

どんどんどんどん寂しくなる。


ＰＳＯだけでの付き合いだけど

ＰＳＯ暦５年＝友達づきあい５年と同じ感覚になってるんだろうな。


わたいが彼（彼女？）のことを知っているのは

ＰＳＯのキャラ名と通称だけ。

MM723

丸っこいおかっぱレイマール

通称「なっち」

かわいい肉団子ゆえにつっこまれ

「肉じゃないべさ」の返事にみんなが笑ってた。

その愛らしいキャラクターを持って

このプレイヤーは長い長い旅に出てしまいました。

聞けば同年代。

寂しいし悔しいし、運命は残酷なものだけど、

沈んでいても仕方がない。

変わらずネトゲではしゃいで馬鹿やって

このプレイヤーが「こいつら、相変わらず馬鹿やってるな」と

笑って見続けていてくれる

そう思ってもらうようにわたいらは生きていかなきゃいけないんじゃないかな。




わたいらが知り合ったＰＳＯねこみみロビー。

「ラグオル戦場写真集」というＨＰがなかったら、
わたいはこういったバーチャル世界の人付き合いをすることはなかったと思う。

追悼の意を込めて、現在はもう閉じているラグ戦を緊急再開させるプランが
管理人のチハたんより浮上しています。

なっちのメモリーにも目を通すのは非常につらいけど

わたいらのお馬鹿な生活を振り返り、これからもねこみみロビーの面々と
時には笑い時には喧嘩して、お馬鹿なバーチャル世界の生活で
笑い倒すことが、なっちへの供養になるのではないかと思います。



「なに、さっさと先にいっちまうんだよこの肉！」

『肉じゃないべさ！！』

・・・なんてね。



さよならなっち。

また会う日まで。


故人のご冥福を謹んでお祈りいたします。