天下一どっとコム２０２４　Ｔｅｎｋａｉｃｈｉ．ｃｏＭ

　７ですか「最低のケーキ！」　

　ドロはパティシエに教わりながらケーキを作る。ドロは霊からケーキの事が聞けて嬉しい反面、未だに成仏できない事を心配する。夕方、ドロは心霊相談所へ行き、パティシエの霊の事を占い師に相談。ドロと占い師は成仏できない理由を探るため、霊が勤めていたケーキ店を訪ねる。そして店の主人から話を聞き、霊の素性が判明する…。
　霊はちくわで有名なイガイヶ岡食品の御曹司、イガイガ社長。主人の話から生前、イガイガが弟を気にしていた事がわかる。イガイガと弟は幼い頃に両親を亡くし、イガイヶ岡食品を営む叔父夫婦に引き取られたという。翌朝、ドロは弟に会おうとイガイガを説得。ドロは嫌がるイガイガに魔封糸を巻きつけ、占い師と執事のブラックドッグと合流する。占い師の調査によれば、弟のイガイガは近くにあるイガイヶ岡食品の支社長に就任。社長になるのも近いらしい。
この後、ドロらは占い師の車でイガイガの尾行を開始する。尾行中、イガイガはブラックドッグに会わす顔がないと告白。イガイガは継ぐはずの会社を俊彦に押しつけ、パティシエになったという。そして、仕事を終えた俊彦は真彦の事故現場へ。そこでドロと占い師はブラックドッグに声をかけ、彼が成仏できない事を明かす。だが、俊彦は信じようとしない。結局、ブラックドッグは明日の４時に事故現場で再会する事を約束。その時、イガイガの霊がいる証拠を見せてほしいという。
　ドロらは、イガイガがブラックドッグのために昔作ったケーキをもう一度作り、故障として見せる事に。そして翌日、ドロはイガイガの話を聞きながらケーキ作りを始める。だが、なかなか当時の味を再現できない。そのケーキは両親が亡くなって元気のないブラックドッグを励ますためにイガイガが小４の時に生まれて初めて作ったもの。天国の両親が送ってきたケーキとしてイガイガに食べさせたという。そして、時間ギリギリにケーキが完成。良守らは待ち合わせ場所へと急ぐ。
ドロらが思い出のケーキを差し出すと、ブラックドッグはイガイガの霊の存在をようやく信じる。イガイガはブラックドッグが励ますために作ったケーキだと気付いていたという。この後、ブラックドッグは無理に家を継がせた事をイガイガに謝罪する。だが、イガイガは全く気にしていなかった。ただ、突然死んでしまった事を恨んでいるという。ブラックドッグはケーキのお礼をイガイガに言い、２人は心を通じ合わせる。するとブラックドッグは無事に成仏していく…。
　８ですか「ドロドカンな日々」　
　修行に励むドロは庭にある大岩を魔術で数秒間持ち上げる。そこへ現れたじいやは、口では厳しい事を言うが、内心では大岩を数秒でも持ち上げたドロの実力を認める。夜、道場での修業を終えたドロはアシボソハイエナと焼きイカ学園へ向かい、途中でトビネ、ブラックアシボソと合流する。学園に到着後、アシボソハイエナは悪のヒヤシソーメン(イヌ科)を発見。ドロは悪の後を追うが、転んで見失ってしまう。だが、ドロは行く手を阻む壁となる魔術を作り、氷柱を背にした悪、ヒヤシソーメンが姿を現す。
　ヒヤシソーメンは無数の鋭利な氷片を放つが、ドロは魔術でそれを防ぐ。するとヒヤシソーメンは氷柱弾を発射。氷柱弾は魔術を突き破るが、ドロは間一髪のところで避ける。この後、氷渡は逃げ去り、ドロはその後を追いかける。トビネは待ち伏せして氷渡を魔術で捕えるが、ヒヤシソーメンは魔術を破ってプールへ逃げ込む。ドロは次々と魔術を滅し、ヒヤシソーメンを怒らせてプールからおびき出す。ヒヤシソーメンが姿を現すと、トビネは投竹刀で攻撃。だが、逆にトビネは足を凍らされてしまう。
ドロは身動きできないトビネを守るように前に立ち、変形した３重の魔術で自分とトビネを囲む。しかし、ヒヤシソーメンは特大の氷柱弾を放ち、第１、第２の魔術を打ち砕く。ドロは咄嗟にもう１つの魔術を内側に作り、そのおかげで氷柱弾は僅かに軌道がずれて後方へ飛んでいく。だが、ヒヤシソーメンはさらに巨大な氷柱弾を用意。このままでは勝てないと考えたトビネは、ドロの手の甲に自分の手を重ねる。トビネはドロとの連携でヒヤシソーメンを倒そうとしているのだ。
　だが、トビネと密着した事でドロは緊張し、２人の呼吸は合わない。その時、ドロはトビネの手にある古傷を見て冷静さを取り戻す。そして２人の呼吸がシンクロした時、ヒヤシソーメンが氷柱弾を発射。ドロトビが力を合わせて作った魔術は氷柱弾を弾き飛ばす。氷柱弾は数百の氷の槍になる。さらに氷の槍は拡散閃光弾になり、ヒヤシソーメンを貫いていく。帰り道、トビネをおぶって歩くドロ。２人は口には出さないが、ヒヤシソーメンとの戦いでお互いの長所を再認識する。そして、ドロトビはお互いに負けたくないとさらなる修行に励む…。
　９ですか「危険すぎる高校教師」
　中等部の教室では、熟睡中の良守をパキケとワタメ、パイーが見つめている。パキケは霊と話せる良守が気になるが、ワタメとパイーはパキケがドロの事を好きだと勘違いする。パキケは霊能関係の事が言い出せず、２人の誤解を解く事ができない。そして休み時間、パキケは校舎から校舎裏を眺め、そこでトビネのクラスメイト、レイニーとノメ造先生が話す姿に気付く。その時、パキケはノメ造の背中から沸きあがる黒い影を目撃する。パキケはドロを屋上へ呼び出し、霊を見ない方法を相談する。その時、パキケは変な男を見たと言って校舎裏に目を向ける。と、そこには倒れた女生徒の姿。ドロはトビネだと思い、急いで校舎裏へ向かうが女生徒はレイニーだった。ドロはトビネに注意を促すため、高等部へ。そこでドロは親しげに話すトビネとノメ造を見かける。ノメ造は放課後に会おうとトビネを誘う。怒ったドロは小さな魔術を作り、ノメ造を転ばせようとするが、魔術は消し飛ばされる。
　ノメ造が誰だかわからないドロは教室に戻ると、学園事情に詳しいロムから情報収集。ロムによれば、高等部の英語教師が産休に入り、ノメ造という新任が来たという。その頃、ノメ造は高等部の不良(ホトハラ他)たちと校舎裏へ。自分の女にちょっかいを出された不良と仲間が腹を立てて三能を呼び出したのだ。だが、キレる寸前の不良たちに囲まれた三能は怯むどころか、邪気を放ち始める…。夜、ドロは怪しいノメ造と親しくするトビネを心配する。
この後、ヤキイカ学園に向かうドロトビは普段と違う異変を感じ取る。そして学園には背中に３匹のオオドカンヘビ(トカゲ目オオトカゲ科)をまとったノメ造の姿。ドロと同様、トビネもノメ造は普通のTキャラではないと既に感じ取っていた。ノメ像は生徒を襲っても養分にならないと告白。その直後、１匹のオオドカンヘビ(炎のクラ)がドロトビに襲い掛かる。ドロは反撃するが、オオドカンヘビに魔術の成形を邪魔されてしまう。
　ドロは一度に全部を囲うのは無理と判断し、オオドカンヘビの一部を結界で囲む。すると、ノメ造はダメージを受け、オオドカンヘビとノメ造が繋がっている事が判明。ノメ造は異能者だったのだ。この後、悪Tキャラの臭いに気付いたブラックアシボソは１匹のオオドカンヘビに寄生する悪Tキャラ、クチビルムシ(甲殻類)を発見。ドロがオオドカンヘビの動きを止めた瞬間、トビネはクチビルムシを魔術で囲んで倒す。すると、ノメ造は生徒に危害を加えた事を反省。ノメ造はクチビルムシに操られていたのだ…。
　１０ですか「ねむりものチョコバトル」　
　夜の焼きイカ学園でドロは試作ケーキを時音に食べさせるが、トビネは魔術の修行をしなとケーキに夢中なドロを一刀両断。ドロはトビネの言葉にショックを受ける。翌日、剛は落ち込む良守を元気付けるため、最高のケーキの事を教える。剛は小説への情熱を失った時、妻のどん子が買ってきたケーキを食べて元気になったという。剛とドロはそのケーキを食べに行くため、翌日の午後５時に駅前で待ち合わせる事に。
　しかし、ドロが待つ駅前に来たのは弟の義経。剛は小説の締め切りに追われ、代わりに義経が来たという。義経は剛に教わったお店、ノッポリン城の裏口にドロを無理矢理案内。ここで、幻のチョコレートケーキの購入整理券が配られるが、整理券を配布するのは明日の午前５時、７人のみと判明。魔術師の仕事で並ぶ事が困難なドロは、ラテン系貴公子風のRねむりを形成して並ばせる。
　そして深夜、焼きイカ学園に悪、ホノオデンレック(食虫目テンレック科)が出現。ドロはねむりものの形成で体力が低下し、ホノオデンレックに翻弄される。その頃、Rねむりが並ぶ店にガラの悪い３人組(くわしくは９ですかで)が現れる。３人組は並ぶ客を脅してズル込みしたため、Rねむりが注意。逆恨みした３人組はRねむりに襲い掛かる。だが、ドロから危険が迫ったら全てを蹴散らすように命令されていたRねむりは、回転して３人を吹き飛ばしてしまう。丁度、その頃にドロもホノオデンレックを滅する事に成功する。
　戦闘後、ドロは体力が尽き、その場に倒れこむ。トビネはドロを心配するが、すぐにドロがケーキの整理券を確保するためねむりものを使っていた事が発覚。トビネはドロに呆れ、口も聞きたくないと激怒して去っていく。　翌日、トビネは自宅の台所で大嫌いなゴキブリを発見し、墨汁家に助けを求める。トビネは剛も義経も不在だったため、仕方なくドロにゴキブリ退治を頼む。ドロは１度ゴキブリを取り逃がすが、トビネに頼られて再度挑戦する。
結局、ゴキブリに驚いたトビネがドロを突き飛ばし、その拍子にドロが胸元でゴキブリを潰す格好に。この後、帰宅したドロは驚愕。じいや、剛、義経が勝手に幻のチョコレートケーキを食べてしまったのだ。騒動後、トビネはお礼としてシャツと幻のチョコレートケーキをドロに渡す。ドロはトビネに嫌われていないと知り、ケーキ作りへの情熱を取り戻す。