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カテゴリ:園芸
中日春秋(書写) 謙虚さに欠ける県知事そぞろ寒 全国で初めて、議会に不信任を議決された知事は岐阜県の平野三 郎氏である。3期目途中の1976年に可決されると辞任し、政界 を退いた▼県の工事に絡み業者から現金を受け取ったとして書類送 検された不祥事を問われた。有罪判決も確定したが、現・本巣市に ある国の天然記念物・淡墨桜を救った人でもあった▼枯死寸前の古 木の再生を訴える手紙を作家宇野千代さんからもらい、部局に対応 を指示。国にも支援を求めた。金の不祥事は残念だが、実績の全否 定も誤りだろう▼パワハラなどを問われたが、1期目途中の自分に も実績はあると訴える道を斎藤元彦兵庫県知事は選んだ。不信任を 議決された全国5人目の知事となったが、期限までに議会解散は選 ばず失職した。出直し知事選に出て信を問うという▼会見で行革な どの実績の説明に時間を割き、議会の不信任には「そこまでいかな きゃいけなかったのか」と不満をにじませた。パワハラなどを告発 した元県幹部が中立的調査がないまま処分され、死に至ったことも 知事交代の理由にならないのか。判断は有権者に委ねられる▼平野 氏は辞任後、家族が「薄墨桜を救ったのよね」と聞いても「私は何 もしてませんよ」と笑っていたという。日本人が美徳とする謙虚さ 、だろうか。「私は辞めさせられるようなことはしてません」とい う訴えは兵庫県民にどう響くだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.10.01 05:06:15
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