3103269 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

花の歳時記 (天南星の魅力&山野草)

花の歳時記 (天南星の魅力&山野草)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

2024.10.19
XML
カテゴリ:園芸

中日春秋 (書写) 

 
                  こどもゆえ許されんこと鰯雲音符


      双子の野ねずみが主役の人気の絵本シリーズ『ぐりとぐら』で知
     られる児童文学作家の中川李枝子さんは子どものころ、みなしごに
     憧れたという▼自分のように父母のいる子の未来はきっと平凡。物
     語に出てくる波瀾万丈の子がうらやましかったそうだ。本好きの子
     らしい発想。古今東西の児童文学の名作をそろえる岩波少年文庫な
     どに夢中になったという▼中川さんが89歳で亡くなった。作品を子
     どものころに読み、親になって子に読み聞かせた人も多かろう▼文
     学少女は長じてすぐに筆をとらず20歳で保育士に。やがて子どもた
     ちを楽しませるため、物語を作り始めた。『いやいやえん』は「い
     やだ、いやだ」と何かと駄々をこねる保育園児が何をしても叱られ
     ない施設・いやいやえんに連れていかれ、心境が変わる話。駄々っ
     子と向きあったから生まれた物語だろう▼同じ保育園に17年勤務。
     神経質な子、のんきな子など子の個性はさまざまという。一人一人
     が面白く、くせ者。「今をより愉快に素晴らしく過ごそうと精いっ
     ぱい生きている」と映った。昔、波瀾万丈の人生を夢見た人の才を
     花開かせたのは、ごく平凡にも見える子どもたちだったらしい▼「    
     子どもはちょっと見てもかわいいけど、できるものなら一日、朝か
     ら晩までじっと見ていたい」と願っていた。子どもへの深い愛があ
     ったから本は子どもに愛された。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.10.19 16:51:48
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X