ブラボー KOJUN

最近ね、フラメンコのレッスンの中で覚醒する生徒が増えているんですわ

私が普段伝えているのは品格を持った踊りにすること、
そしてさらに気持ち優先の踊りにならず、「静」の中の「動」を表現に活かすフラメンコにすること。
これに尽きるんですわ

そのため、本当にいかに立ち、体のどこに注視して動きの起点を作るかを分かりやすく説明するんですが、
私の中にも新しい気づきが生まれるごとに生徒に還元していくので、
レッスン内容がどんどん進化してるんざます！

そのせいか、フラメンコのステップを踏む生徒の姿が格段に気品高く、
そして無理なく素敵にバージョンアップしてるんです！
そしてそして疲れなくなったと！！！

週1回のレッスンで約1年経った入門クラスの方達の踊りを、他教室の同じ年数の方が見ると
腰抜かすと思いますぜ

そんなこんなのレッスンの日々、
スペインで大人気の女性フラメンコ舞踊家“コンチャ・ハレニョ“のライブを見に行く機会に恵まれまして、
（たまたま行けなくなった方のチケットを譲り受けたんですがね）
大雨の中、家は雨漏りで大変な中、
新宿はガルロチという旧エル・フラメンコに行ってきたんですわ

コンチャ・ハレニョを生で見るのは初めてでやんしたが、5、6年前はハマってDVDやYoutubeで見まくってました。

さて、ライブ
まさか日本人ダンサーが踊るとは思ってなかったので、ああもっとコンチャが見たかったなあと。。。
タラントとアレグリの2曲だったからね

でも、日本人ダンサーが踊ってくださったことで、何でこんなに違うのかが分かったんです！

2名の日本人バイラオーラ、共に素敵なダンサーですよ
私もかつて共演したこともありますから。

決定的な違いはコンチャは身体の中心から動きが始まるということ！

コンチャ入れて3人、それぞれのソロの中でゆっくりと舞台上を歩く振り付けがあるのですがね、
コンチャが歩く時は、まるで嵐でも倒れない大木が床を滑るように動いていくんですわ
周りは柔らかく、でも押すと吹っ飛ばされる、そんな感じ

なので動いている時も柔らかいのに重い、けどしなやか

身体の中心から動くので、末端つまり手足に無理がなく、力みがないんですわ

3人で揃いの振り付けのオープニング、
シャキッと手を挙げる振りの時、コンチャは誰よりも遅く挙げるのに誰よりも早い！
回転技も床に反発して回るのではなく、床に刺さって回る感じ

私には分かりました。
これが身体の中心を使って動くことなんだと。

なぜ私に分かったのかというと、私には武道の心えがあるからざんす

武道では必ず丹田を意識しろと教えられますですが、
頭で解っても体で実感するのはなかなかに大変
私もそうでした。

だってヘソの下を意識と言われても、何をどうしていいのやら、、、
そこは腸でっせ

もちろん今はわかりますぜ

身体の中心から動くことと、いわゆる丹田、言い方違えど理屈は同じ

コンチャの踊りは、これみよがしの主張は無いにもかかわらず
放たれる波動に圧倒される感じでした。

まるで合気道とでも言いますか、
痩せっぽちの爺さんがひょろっと立っているのをガツンと押しに行ったら、
触れるや否や押し返される、
そんな波動を受けるんですわ

身体の中心からエネルギーを放つと無理なく遠くに届くことの証明ですな

椅子に座ってゆっくりと手をあげ、手首をゆっくり回すコンチャ

その手首回し、

おおおおお！
その美しく、静かなドラマの素敵だったこと！
私がいつも教えている手首のセオリー通りやないですかい！！

さすがKOJUN！
我ながら高い審美眼と分析力
私がいいと思うものだけが私の中でいいものなのです！

と言いうわけで、
体幹力の大事さをYoutubeでアップしていた最近だったので、
まさにタイムリーなライブでありました。

私が普段生徒に伝えていることが、フラメンコがフラメンコになるために大事なのだと
ますますの確信を持って実感したのであります。

覚醒していく生徒を目の当たりにするのが楽しみでなりませんわ！

またこれで進化したレッスンができそうですわ！