ラム酒
遅ればせながら、「パイレーツ・オブ・カリビアン」見ました。というより、ややはまり気味で、このところこのDVDが我が家ではヘビーローテーション。私も、酒棚からラム酒を取り出して、映画の中のジョニー・ディップのようにラッパ飲みというわけにはいかないけれど、ショットグラスでちびちびやりながら、気分はPirate!一作目でキーラ・ナイトレィに酔い潰されたジョニー・ディップが、二作目では彼女を見たとたんに「ラムを隠せ!」と部下に言うのが可笑しくて、二作目では彼女のラッパ飲みは見られないかと思ったら、やっぱりやりました、ぐびっと。。ラム酒の香りは、私にとってなんとなくノスタルジックです。小さい頃、禁じられた「お酒」を唯一味わえる、ラムの香りのついた「ケーキ」。「酔っ払っちゃうから、ちょっとだけね」と念を押されて、大人の食べているのを一口もらうのが、小学生の掟でした。お酒の染み込んだスポンジを鼻に近づけると、ツンと甘くて刺激のある匂いがしてきます。口に入れると、アルコールがふわりと口いっぱいに拡がって、鼻の奥から後頭部へ抜けるあの感じ。「お酒ってこんな味がするんだ」子供心にそう思ったものです。大人になってからは、「ラム酒」に接する機会はあまりなくなりました。ケーキは相変わらず美味しくいただきますが、飲む「酒」としてはもっぱら他の酒種ばかりですし、たまにカクテルなどに入っていることはあっても、ストレートで飲むのは、ほとんどなかったかもしれません。今回、あらためて飲んでみて、美味しいお酒だということを再発見しました。何でも、海賊が活躍した時代、イギリス海軍支給の酒も「ラム酒」だったとか。あまり強いので、ある海軍のえらい人が薄めて支給するように命令したそうで、その人の着ていたコートがにちなんで「グロック」と呼ばれるようになり、これが「グロッキー」(泥酔)の語源だそうです。それくらい昔の船乗りには、定番のお酒だったのでしょう。甘い香りと強烈なのど越し、豊かなフレーバー。シングルモルトもいいけれど、ラムにもすばらしい味わいがあります。陽気な海の男たちの歌声が聞こえてきそうなお酒「ラム」。しばらくこちらも、はまりそうです。YO- HO- YO- HO-, Pirate's Life Foe Me!*********************「NO PLOBLEM!」の文字がいかにもジャマイカっぽくて、お気に入りのショットグラス。