|
カテゴリ:お酒
京都を訪れるときはいつも立ち寄るショットバーがある。
祇園の裏路地にひっそりと構えるラシーヌというお店だ。 こちら↓ http://www.bar-racine.co.jp/ 初めてお世話になったのは、もう2年程前の話になるだろうか。 学会で京都に滞在していた僕は、 宿泊していた祇園ホテルから何の下調べもせずに街へ繰り出し、 …途方に暮れていた。 祇園という響きに勝手な妄想を描いていた僕は、 まるで歌舞伎町のような夜の街並みに圧倒され、 さんざん歩き回った挙げ句、どこにも入れずにいた。 あきらめてホテルに戻ろうとしたその時、 ピンク色の煌びやかな通りの一角にある水色の看板が目に止まった。 ”SHOT BAR Racine” シンプルなその看板は、寒色であるのに何故かとても暖かく感じられた。 看板の横をすり抜け、お店の入り口を探す。 細い路地をしばらく奥に行ったところにようやく入り口が見つかる。 思い切って扉を開ける…ん?2重扉?玄関? 誰かの家に間違えて入ってしまったのかとたじろいでいるところに、 奥からバーテンさんが出迎えに来てくれた。 …初回の回想はここまで。 このあと、恋愛についてマスターに色々と説教されたわけだが、 その辺りの話は、いつか機会があった際に(^-^; 今回はというと、 当てにしていた祇園ホテルが満室で、宿無し状態でお店に寄った。 祇園ではもう宿を見つけるのは不可能と思っていたので、 祇園を離れる前に顔だけは出していこうと思ったわけだ。 今回立ち寄ったのが3回目か4回目…マスターは僕のことを覚えていてくれた。 前回から一年近く経っているのに、すごいなと思う。 バイトの子も、”浜松の方ですよね?”と微妙な覚え方をしていてくれた。 静岡…と言ったはずなんだけどな。。。さては天然?(^-^; でも、覚えていてくれるってことがとても嬉しくて、 何だか、帰ってきた…みたいな安らぎを感じた。 マスターに事情を話すと、片っ端から近場の宿泊施設に連絡をしてくれて、 ついに空きのあるホテルが見つかった。 何だか、年に一回くらいしかこない客のためにここまでしてくれたことが、 素直に嬉しかった。 人の親切に触れたとき、こんな温かい気持ちになれるんだなって久しぶりに感じた。 宿無し→野宿の恐怖から解放された僕は、つい飲み過ぎて、 翌日の午前中を棒に振る羽目になったのだが、そんなことは大した問題じゃない …ということにしておこう。 まだまだ書きたいことがあるのだが、長くなってしまったので今日はここまで。 機会があったら、隣席でお話しさせていただいた方々について語れたらいいなと思う。 ここは、行くたびにおもしろいお客さんに出会える個性的なお店だと思う。 年内に是非もう一度行けたらいいのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[お酒] カテゴリの最新記事
随分前(30年くらい前)にラシーヌに勤めていた友人と連絡をとりたいのです。
彼女からの手紙に記されていた当時の電話番号は、現在使われていないようなので、何か手掛かりはないものかと思いメールさせて頂きました。当時のマスターとか従業員の方と連絡出来ないものでしょうか? 突然メールを差し上げて申し訳ありません。 (Sep 24, 2021 12:31:20 PM) |