カンパーニャのIGT、生産者はフィオーレ・ロマーノ。ヴィヴァーチェは「活発な」「元気な」「活き々とした」というような意味ですが、エティケッタに書いてあったら「微発泡」している(フリッツァンテよりは弱い)と思ってください。ロンバルディアやエミーリィアあたりのバルベーラでも、この「ヴィヴァーチェ」という表記がよく見られます。
ところで、ファランギーナの泡と言えば、話題になった、「J.セロス」と「フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ」のスプマンテを思い出しますが、むこうが(多分)100%輸出用(もしくはローマやミラノなどの都市部で消費)と考えると、こちらは、地元消費用の泡という事になるでしょう。実際、楽天でも、売ってるのは僕が買った店だけみたいだし...。
どっちが、好みかと聞かれたら...間違いなくこっちです。第一に、値段が安い(笑)。とは言っても、安いヴィノ・フリッツァンテが、入手可能になった(本当に増えましたね)近頃では、税込み2079円は安く無いかも知れませんね。ただし、1000円程度のビール代わりにゴクゴクと飲めるフリッツェンテやプロセッッコなどと比べて、酸の出方や「ポンペイアーノ」という名前(あの遺跡で有名なポンペイのワインです)からも想像出来るような、火山性土壌(ヴェズヴィオ火山ですね)由来のクリスピーなミネラルなど、値段だけでなく、味わいも「ひとつクラスが上」なんだと実感出来ます。
エミーリィアのマルヴァジアのフリッツァンテなんかと同じように、このワインも、泡用のグラスではなくて、普通の白ワイン用のグラスで飲みます。うちでは、ヴィノムのモンラッシェを使ってます。もっとも、最近は、なんでもこのグラスで飲んでますが...(笑)。