京都国立近代美術館へ「上村松篁展」を鑑賞して来ました。
5月27日(火)から始まり、初めての週末なので混雑必至と
考えて、9時半過ぎには館内へと。大正解。まだ人もまばらで
上村松篁の日本画・花鳥図ワールドをゆっくりと楽しめました。
鳥をこよなく愛した日本画家のイメージが強かったのですが、
今回、鳥は勿論、様々な動物。花、草などの植物、そして子供。
挿絵など実にバラエティーに富んでいて、見ごたえがありました。
子供の頃から金魚や鳥を肩がこるまで見続けていたそうです。
それが観察力となって日本画に現れて来るんですね。細かな
ところまで実に丁寧に描き込まれていて、そして自然な感じ。
葉も一枚とて同色がなく、グリーンの美しさが引き立ちます。
晩年の洗練された大きな丹頂鶴図も素晴らしかったですが
それまでの鳥図の鳥の可愛らしいこと。おちゃめな顔だちで
動き出しそうです。よく見かけるのから珍しい鳥まで、様々。
鳥や、いえ自然そのものと対話しながら描いているようです。
自然な表情の鳥たち、背景だってそれは素晴らしいんです。
色使いがとても素敵で。最後まで飽きることなく堪能しました。
もう終わり?と久々に思ってしまいました。その後、常設展で
お母様の上村松園さんの美人画も堪能出来ました。大満足。
5月27日(火)~7月6日(日)京都国立近代美術館
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