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テーマ:韓国!(16902)
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今夜10時から1時間かけて、大統領の新年演説があった。
韓国に来て、初めて大統領演説なるものを聴くいい機会だと思い、テレビをつけて見ていた。 内容については、朝鮮日報や中央日報に掲載されるだろうから、ここでは、私自身の感想を述べるにとどまることとする。 はっきりいって、この演説は、 できの悪い子たちが集まっているクラスで 「僕は、このクラスでは結構成績がよくて、これからもっとがんばれば、いいクラスに入ることができると信じている。だから、僕の言うとおりにすれば、皆いいクラスに入ることができるから言うことを聞け。」 と、「ノ君」が、クラス全員の前で威張っている。 それに対して「ノ君は、間違っている。変だ。」と感じているクラスメイトは、誰も言うことを聞こうとしない。それを「ノ君」は 「自分は、皆のためをおもってやってあげてるのに、先生とクラスメイトの一部が僕の悪口を言って、皆それを信じてしまっている。僕はもうどうすることもできない。僕は本当に皆のことを思っているんだ。信じてくれ。」 と、嘆いている。 そんな感じの内容だった。 自分が今まで何をやってきたのか、その過程はどうだったのか、その結果はどうなっているのか。そういう分析がまったくなされていないと思う。今、国民が何を必要としていて、それに答えるために政府が何をすべきなのか、具体的なことはまったく触れられていなかった。演説中に、「自分に10時間という時間を与えてくれたら、もっと多くのことを話せたのに」と、言い訳を何度もいい、挙句の果てには「時間がないからこのぐらいに」と、国民が一番聞きたがっているであろう内容をうやむやに終わらせていた。大統領に就任してから、研究分野が60パーセントも増えたとか、今年中には、2万ドルを突破するとか、経済と景気は別問題だとか、まったく国民が知りたいと思っていない内容ばかりを並べ立てていた。 一国の首長が、自分が守らなければならない国民が苦しんでいるのに、それをマスコミが悪いだ、自分を信用してくれない人たちのせいでそうなったんだといい続けるのは、あまりにも破廉恥で無責任だと思う。首長が自分を信用してくれないのは、自分が行っている事が間違っているのであって、それに自分自身で気がつくことができないのは、あまりに不幸だと思う。 今、韓国人の移民率が急上昇中であるのは、多くの人たちが知っている。それだけ、自分の国に対して、誇りを持つことができない、誇りはあっても生活をし続ける意義を見出せていないのではないだろうか。もし、大統領が本当に国民のことを思って政治活動を続ける気があるのであれば、マスコミや自分を批判する人たちの声を真摯に受け止めた上で、経済改革なり、行政改革なりを推し進めていくべきであると思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.01.24 00:35:30
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