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2006年05月10日
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カテゴリ:庭園論
 有名な庭園を撮った写真集を頼りに、目立った知っている植物を列挙してみた。
 有名な庭園でも、使われている植物の種類は僅かである。

 サツキ、ツツジ、ショウブ、花ショウブ、すいれん、ハス、ツゲ、もみじ、カエデ、チガヤ、フジ、ヤブツバキ、マツ、あじさい、キキョウ、スギゴケ、サクラ、シャクナゲ、ツワブキ、ぼたん、夏ツバキ、芙蓉、ヤブコウジ、マンリョウ、タチバナ、マキ、クサソテツ、ソテツ、ハギ、ウメ、ギボウシ
 実際にはもっともっとあるのだろうが、ざっと見てこんな程度のものしか見当たらないのだ。これらは季節の隙間を埋めて束の間を輝き散っていく生命の装飾である。もっと多くの変容が野山には見られる。だが、日本庭園の隙間を埋めるものとしてはほとんどの多用な生命の輝きは使われることがなかったのだ。
 また、現在の有名な庭園に立ちふさがる巨木は、かっては小さな潅木だったはずである。植物たちも、必ずしも作庭当時のままとは考えにくいのである。後代に付加されたものや、植え替えられたものも多いだろう。更に刈り込み一つにしても、流行というものがある。過去にも同じ形で刈り込まれたとは限らない。それらを割り引いて考えていかねばならない。

 木本類は複数本の背景か、単独で隙間を埋めるように使われること多く、潅木類は刈り込みや生け垣として最も多用されている。草本の利用は極めて珍しく、ショウブやシャガやアヤメ、カキツバタ、花ショウブの類いが昔から使われていたかどうかは疑わしく思える。そもそも庭に草本の花を植えることがあったのかどうか極めて疑問である。実際に花は植わっていたとしても、その多くは勝手に入り込んだものではないだろうか。
 色鮮やかに、あるいは豪華に咲く花を観賞するための庭園など、日本庭園では想像できない。朝倉氏遺構などでは花壇らしきものも見つかっているようだが、それらは庭園とはまた違った用途をもっていたのだと思われる。鑑賞花、実成り物は、日本庭園とは無縁であると考えるべきではないのだろうか。

 たまたま クサソテツ





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最終更新日  2006年05月10日 20時35分06秒
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