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2006年07月08日
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カテゴリ:園芸
 自分に問い掛けてみる。なぜそんな風変わりな特定のものを偏愛するのか。
 答えは明確である。「こころに馴染む」
 つまり自分のこころが、そんな偏った形をしているのである。どうしてそうなったのだろう。これは世の諸々の趣味や好みに共通する問いとなりうる。

 興味を惹かれ、いつしか馴染み、そしてそれが心の亀裂に居座る。
 ここに働いている仲介力は、直接こころに働きかける力なので抗い難い絶対の力となる。違和感がこころを形成した時、最初の原型が居座ったのである。小生の場合、ごみために見つけた双葉の出る植物だった。それが価値ある瓜類の苗だとわかったとき、園芸への興味は小生のこころに居座ることとなった。

 こころに馴染むものは無価値ではいけない。それは必ず価値あるもの、将来の価値を秘めた存在なのである。全ての園芸に、この「将来の価値」がついて回る。取らぬタヌキの皮算用というのは、園芸の最も基礎的な重要事項だと思うのである。
 しかしガーデンを形成していくガーデニングは、特定種を偏愛する園芸とは異なる趣味であるが、仕上がった価値を皮算用しての園芸である点は同じである。つまり価値というのは、こころに馴染む部分ではない別の要素なのである。恋愛は価値観抜きに成立するということである。

 それではこころに馴染むということは、皮算用を抜きに考えたらどんなものか。
 集合的親しみは、いわゆる私のタイプといった代物で、恋愛対象のタイプの好みやコレクションに嵌まっていくパターンのことだろう。事は園芸という範疇を無視する。むしろこころのパターン化がどのように形成されるのか、どのような仲介力が働いているのかといった問題となる。価値の仲介は、ここでは、その未知の仲介力を後から支援しているにすぎないように思われる。

くちなしの香りは儚い。センプクの方がもっと気になるもの。





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最終更新日  2006年07月08日 21時09分28秒
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