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2006年12月13日
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カテゴリ:哲学研究室
 つまり文化に由来する諸々の形、伝統が産みだした諸々の形が社会から遊離し、ささやかな個人の双肩に担われて途方に暮れる、そういう事態となっているのではあるまいか。
 オブジェクト・クラスが構想の一翼を担うとき、それはこころが作り出す図式のある部分を、ほとんど全面的に肩代わりしているのではないのか。それは文化に由来する伝統の形ではなく、こころを仲介する図式の形でもなく、単にオブジェクト・クラスなのである。その基礎は記号論理そのものでもある。しかし記号論理で日本の庭は作れない。

 記号論理で可能なのは実際のガーデニングではなくて、バーチャル・ガーデニングである。数式や、アルゴリズムである。その中で最も得意とするのは、もともと仮想のコンソール時空間の中に作り上げてしまう3DCGの庭園だろう。
 これはまだ現在のところ完全な3DCGデータとして提供されることは少なく、二次元化されて美術品の一翼を担うかゲーム空間を形成する程度の代物である。しかしじきに、サイバネチクス技術やバーチャル・リアリティ技術の進歩が、これを私どもの日常とすり替えてしまうだろう。言い換えるなら、私どものこころの一部を肩代わりするようになっていくだろう。

 それは私どものこころがこしらえた形ではなく、一部を肩代わりして、基礎から造られた形だからである。技術という名目のクラスが、伝承可能な形(遺伝子といってもよい)を担うのである。全ての問題は、この「こころ」という基礎にありそうである。
 オブジェクト・クラスは、こころの働きと、全く同じ働きをする代物なのだ。







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最終更新日  2006年12月13日 12時55分07秒
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