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2007年02月22日
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カテゴリ:哲学研究室
 契約というのは、神の前に約束することである。その契約を神が仲介者となって実行力のあるものにする。神は契約不履行の損失を保証するわけではないし、ましてや契約の相手方になるわけではない。
 唯一の神の場合も同様である。神である以上、契約の相手方にはなれない。相手方となったのは、存在者の存在と呼ばれる究極の実在であると自己主張するアイデンチチイである。実際に見えているのは神の権威を借りた幻影、つまりバーチャルかつ崇高や畏怖を与える違和感なのであろうが、これではない。
 相手の混乱と頭の弱さに付け込んで、恫喝して契約させているようなものである。

 情報やデータ、遺伝子や種子、経済や政治(法)、これらは上述の神と同様のバーチャルな違和感を人々に与えている。権威のある学者や経営者や政治家が大勢揃い、実際に社会を動かしているのに、大衆には実像が見えない。
 実は政治家の方からも、大衆の実像は見えないのである。それを見ようとしたら例えば女性は子供を産む機械だと見立てて統計的に把握するしかない。
 契約も同様である。アイデンチチイがなければ、それは契約の相手方とはなれない。だから厳密に言うと、アイデンチチイのない日本人は契約相手としてはもともと不適合な存在なのである。主語をすぐ摩り替える、嘘つき日本人と言われる所以である。

 アイデンチチイを持つと思い込んでいる人々にとって、嘘つきというのは、自分に対して嘘をつくという意味である。他人に嘘をつくことは、嘘として非難される筋合いのものではない。悪く言うなら好き勝手。
 日本人は違うだろう。自分に嘘をつくことは好き勝手。他人に嘘をつくと非難される。俺は他人には嘘をつくかも知れないが、自分に嘘をついたことはない。そういうあなたは神の前に懺悔もできない偽善者である。
 
 個人、および個人情報というのは、懺悔もできない、アイデンチチイのない人々の手にかかったら、わけのわからない、実に気の毒な概念となるのではあるまいか。

この「めくり」の人たちもアイデンチチイは強烈。





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最終更新日  2007年02月22日 12時22分28秒
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