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貧乏人は麦を食え、と言われた時代があった。そのころ我が家では本当に麦飯を食っていた。正確に言うと、米7分、麦3分位である。麦が多すぎるとパサパサになって、かえって不味い。
押し麦の高価な今となっては懐かしい味であるが、米さえありがたがらない都会育ちの家族は、そっぽを向く。 同様に、貧乏人は田舎に帰ろう、こう呼びかけても、同調者は出ない。 現に田舎に帰っている人々の多くは、平均以上の豊かな暮らしをしている人々だろう。田舎での豊かな暮らしの片鱗を経験しており、その懐かしさから、再度田舎に帰ってのんびりしようとしている人々である。 そんな田舎暮らしの本当の豊かさを知らない人には、過酷な田舎の惨状が見えるだけである。 特に教育を考えねばならない世代にとって、田舎は過酷である。病院通いの老人や、一般のサラリーマンにとっても同様である。 細い道は車での離合にも大変で危険で、また起伏の激しい道は、自転車やバイクも容易く使えない。これで鉄道が廃止になり、バス便もなくなれば、物好きな遊び人以外の人は田舎から疎外されてしまうのである。 これを考えると、自分としては道路整備されていることとインターネットがつながっていることは田舎暮らしに必須であると思える。それも4m道路ではしんどい。最低6mできれば8mほしい。 となると、起伏の激しい山間部では、かなり条件が厳しくなる。れっきとした国道で4mそこそこしかない道なんて、ざらにあるからである。 特に冬がいけない。坂道やカーブで怖い思いをした人は多いはずだ。 地震や土砂崩れで道が寸断され、全国的に有名になった地域は、地価が馬鹿馬鹿しいほど安い。危険と引き換えに安い田舎物件を手に入れても、何かあれば元も子も無くすことになりかねない。 田舎は貧乏人向きではないのかも知れない。 ちなみに小生の貧乏人の定義は、労働しないと自分の財産だけで食って行けない、つまり有産階級(過去にブルジョワあるいは中流と呼ばれていた)でない人である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月23日 12時21分51秒
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