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2008年11月10日
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カテゴリ:哲学研究室
 常識的時間もまた、時間である。
 しかし常識は未だ、あるいはすでに、時間ではない。
 今というこの瞬間というのは、実は常識的時間である。ダーザイン(今・ある)には、確かに時間の働きがある。しかし瞬間というのは時間であろうか?

 テンポラルな時の間の反復を得るため、ハイデガーはエクジステンツ(脱ー存立)という呪文を使った。常識から出るためである。そして空無が、そこにあることを確かめた。時間は未だなく、すでになかったのである。
 つまり瞬間という常識には、時間はない。およそ原理的な事柄には、常識以上の時間はないのだ。時間は常識のクラスではない、ということである。
 それでは時間とは何か。
 
 時間として対象化されるそこに、時間はない。
 時間は私ども人間が物事を認識するさいの照明として働くクラスなのであり、誰でも知っていることなのであるが、その常識的立て組みは時間そのものを照明できないということである。これは時間という原理が存在しないことを意味する。時間は時間原理ではない。当然、物理的時間もまた、物理現象を照明するために定義された常識的時間であっても、時間そのものを開示しているわけではないということである。
 
 





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最終更新日  2008年11月10日 12時13分44秒
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