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2009年02月27日
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カテゴリ:哲学研究室
 効果的な思想や目を見張る技術に、その背景となるべき人間のこころが全く見えない。 産業革命が引き起こした立て組みの事態は、極東の支配者たちにとって、恐るべき脅威だったのである。
 機械=「からくりという(こころの庭)」だと受け止める伝統文化にとって、人のこころと関係なしにモノを作り上げていく自動機械は、既存のこころのクラスで評価できない、異様な万能の力を持ったリングとして見えたのだと思う。まさにロードオブザリングが、そこに見えたのだと思う。
 だから彼らは相次いで鎖国を実施し、この力の影がある新兵器や巨大艦船などを焼き捨てた。極東の支配者たちは共通して、自分のこころが見えなくなる、このリングの力を遠ざけようと計ったのである。支配欲に長けた強欲なこころであっても、それが見えないことは、権力維持に敏感な彼らにとっては忌むべき出来事だったのである。自分で制御できない力を操って権力を伸ばしても、安泰ではいられないからである。
 
 それは目を見張る未来のビジョンを追放することでもある。
 現代文明には相容れない、後ろ向きの政治である。
 私どもは、そのこころが見えないから、その新技術を導入することを控えるといったことはない。むしろ新技術と人のこころはカテゴリーが違う、議論の領域が違うと考えている。
 これは私どもの文明が、あらかじめこころを疎外して、立て組みの支配にそのファッショを委ねているから起こることなのである。
 領域が違うのではなくて、あらかじめ疎外して委ねてあるからなのである。庭が見えないのは当然である。それは大きな時間というファスケースに収められてしまっているのである。そしてこのファスケースの別名は、大きなこころの庭、大きな時間である。






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最終更新日  2009年02月27日 12時15分43秒
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