【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

フリーページ

2011年01月29日
XML
カテゴリ:哲学研究室
 別名で言うと、時間の立て組みである。
 現代物理学は時間を延長概念の一つとして無理に空間化し、プランク時間という最小の時間単位を決めて数式化した。その目的は、物理力を嵌めておく機械的方枠を立てることにある。
 同じような努力が、文芸でもなされているのである。天から天下ったミュウズと出合った者のみが、韻文という形で、その姿を形式だてることができる。
 その形式に切り込むまえに、これらの時間の立て組みが立っている「場所」について、語らねばならない。

 対象と居「場所」を混同してはならない。
 量子力学や最新の宇宙論は、それを混同してしまっているのである。
 研究対象はかならず認識の枠に支えられてあるモノ(カント)なのに、それを忘れて認識の枠に過ぎない数学の方程式に宇宙論の居「場所」を委ねてしまっている。場合によっては新しい居場所を求めて数学を拡張している。バーチャル・ガーデニングをやっている。
 詩論が詩を対象化して語れないのはもちろんであるが、居場所は(過去に)見つけねばならない。それが寺で言い放たれる失われた庭だとしても、である。

 失われた時を求めて、西洋人は未来の庭を尋ね歩く。
 詩を前にしてもそうである。彼らにはアイデンチチイというモノが立つので、天才を
得た詩はすぐに、批評精神のごときアイデンチチイで対象化され、得られた次の瞬間には見失われてしまう。失われた時を求めてさまようのは、彼らアーベントラントの人々の薄暗い宿命なのである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011年01月29日 20時06分16秒
コメント(1) | コメントを書く


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

プロフィール

mugibatake

mugibatake

コメント新着

 アンチオーバーロード@ Re:日本酒を飲んでコロナ撲滅(04/28) ムギバタケ先生の「対象認識について(推…
 アンチオーバーロード@ Re:庭の形而上額 2ー4 常識の庭4(02/09)  50年前に出会ったときは近くて遠い存在…
 山科2008@ Re:こころ(02/22) お邪魔します。 哲学入門は繰り返し読んで…
 mugibatake@ Re[1]:新・ユダヤ人 3-5-5(05/10) 山科2008さんへ ありがとうございます。励…
 山科2008@ Re:新・ユダヤ人 3-5-5(05/10) > 拉致があかず (変換ミス)  …
 cozycoach@ Re:米国で(02/02) 進化について詳細です。 メインの質問は「…

日記/記事の投稿

お気に入りブログ

前・後 New! マンネンコゾウさん

源氏物語〔10帖 賢木… New! USM1さん

余多歩き くれどさん
一語楽天・美は乱調… cozycoachさん

カテゴリ

バックナンバー


© Rakuten Group, Inc.