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2011年05月13日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 クシュの構成種族が、人種や民族が次々と変わっていくのである。
 そのくせ、パンクシュという部族会議の伝統は変わらない。太古からの、クシュ部族の全体会議が、いつまでも生き続けている。
 これがクシュという支配カーストの特異な特徴なのである。部族の伝統の中に、諸々の文化を異にする諸民族が納まっていく。

 クシュというカーストは、武士階級という支配部族のカーストであるが、土地に馴染み、更に土地の民族をも取り込んでしまう類のカーストなのである。
 結果的にどうなるかと言うと、帝国が滅びたら、土地の諸民族は王族に付き従って放浪者となる運命にある、ということである。離散全滅して消えることは少ない。

 ヒッタイト帝国が滅びたとき、クシュは製鉄の技術とともに世界中に散った。
 小さすぎる集団は、支配者として蘇ったとしても、生き延びた土地の文化に飲み込まれてしまっただろう。
 ヒッタイトでも最も文化の高い、数多い人々だったルウイ人たちが、大挙してイタリアに殖民したのに、彼らはクシュの伝統を持っていなかった。その理由はわからないが、温和な民主主義の人々だったようで、隣人として殖民してきた野蛮人ローマに文化を教え、逆に恩を仇で返されて瞬く間に食い尽くされてしまった。

 主力はシリアやカナン地域に逃れたが、彼らもまた、なぜかクシュの伝統を表には出さない。
 ユダやイスラエル、フェニキアの土地で、クシュ人というのは太古から犬なのである。 主人に忠実な武将の姿で、ダビデの時代にも、クシュの人々は描かれている。
 特にヘテ人ウリヤが、悲劇の武将として有名である。
 独自の文化を主張するわけでもなく、土地に馴染んで武人として死んで消えていく。

 記録の中に、武人としていくらでも出てくるのに、イスラエル12部族の中にも、クシュはいないのである。
 ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、ヨセフ(エフライム)、ベニヤミン、ダン、ナフタリ、ガド、アシェル。クシュはいない。
 クシュは主人筋の部族ではなく、武人カーストだったからであると思う。ユダ王国にも、イスラエル王国にも、大勢のクシュがいて、その軍の中核を担っていたのである。

 このナゾは、クシュの解明の手がかりとなりそうである。





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最終更新日  2011年05月13日 07時10分23秒
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