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2011年06月29日
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カテゴリ:哲学研究室
 アイデアが悪いわけではない。
 同時に見るべき「イデア=無し」を無視したことで、アイデア・イデア=分裂、が見えなくなっている、つまりドゥンススコトゥス先生の述べた「現実=バーチャリター」が見えなくなっている、だけである。
 始原であるとともに導き手でもあるアルケーがアーカイブに化けることで、イデアが無いことが完璧に消失して、アイデア(イデー)一本やりとなり、想定外の現実部分が一切脱落してしまっているのである。想定された現実のモデルでしか、なくなっている。

 つまり、バーチャル・リアリティー、とやることで、バーチャルにもともと含まれているリアリティーが、新たに付加されたリアリティーという言葉によってxor関数のように働いて、消えてしまっている、これと同様の出来事なのである。正しくは、ウインドウズのAPI関数Bitbltのような働きである。

 もともとフィシス(古代ギリシャ的自然)というのは、単に「露に見えている」そのことを言い、人間が関わるべき「対象のこと」ではない。
 人がそれに挑んで勝ち取るのはウーシア(現有)の方であって、フィシスではない。
 アーカイブの病は、このウーシアを見失わせた。素朴な自然を対象に加工して人工のモノにするのだといった、ほとんどわけのわからないことを言っているのが、現代の常識なのである。
 パルーシア「現実(実現)」が見えなくなっているので、ウーシア「現有(無)」も見失っているわけである。(パルーシアは大概、宗教的な意味合いが付加されて臨在と訳されている。ウーシアは有の意味を失って、だれだれが、居る、の意味に使われている)

 そして出てきたものが、ナチュラルあるいはネイチャーという思想である。
 これは思想であって、一種のミュトス的認識、つまり反哲学なのだが、それを純粋な対象的素材だと思い込んでいる。デカルトが獲得した素材だと。デカルトは泣くだろう。
 ひどい場合には、モノ自体だと思い込んでさえいる。ナチュラルなモノ自体だと。
 宇宙論を目的として宇宙物理をやっている人の多くは、物理学が宇宙自体を、その実在を相手にしていると思い込んでしまっているのである。
 これでは想定外のことが一切見えなくなる。コペルニクス的な視野は絶対に持てない。





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最終更新日  2011年06月29日 07時12分15秒
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