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カテゴリ:政治経済
酒を暖めて飲むことを発明した人は偉大である。
年を経るにつれ、熱燗の日本酒が手放せなくなってしまった。人肌ではない、熱燗である。 若いころはウイスキーもよく飲んでいたが、最近はサッパリである。たまにジンジャエールで割ったジョニ黒を飲む程度。 独特のピート臭の漂うスコッチ以外で飲めるのは、バーボンのジャックダニエルだけである。レッドとか黒とかいった、よくあんな、とんでもない不味いものを飲んでいたのが不思議なくらい。 ビールは美味いが、いくら飲んでもロクに酔わないので、コスト的にもったいない。 だからといって、ショーチューは不味いと思う。ジンは美味いがショーチューは不味い。値段が高い珍品ショーチューも、不味い。この嗜好は、どこで形成されたものだろうか。 土佐の田舎でではない。高知に居たころは、ビールは中学生のころから飲んでいた。 しかしそのころは、日本酒は不味くて飲めないと思っていた。 親父がもらった土佐鶴の超特急は確かに美味かったが、普段親父が飲んでいる花の友の二級は、薬臭くて美味いとは思わなかったのである。 最近は、安く入手できる、灘や伏見の辛口で3リットルパックに凝ってきた。 だが、先日来、白雪の熱燗を美味い美味いと飲んでいる。ベタベタと甘い酒だと思っていたが、これが、けっこういける。 大福を魚に酒を飲むと言うのも好きだったので、この嗜好が発展したのかも知れない。 数年前に目覚めたテキーラも、高いので飲めず、安い日本酒の3リットルパックで、どれが美味いかの飲み比べとなってきた。いや、もとい、美味いかと安いかとが、意味が混ざって同じ意味となってきた、と言うべきか。 熱燗用の安い酒で美味ければ、高価な冷酒の値段倍数の価値があるように思えてきた昨今である。 醒めると確かに不味いが、熱燗だと、たいてい、美味いのである。 * トマト踊り子。まもなく終わり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年10月05日 19時17分31秒
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