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2012年11月25日
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カテゴリ:哲学研究室
 イデー(理念)というのは、今日の西洋中心社会を牛耳っている悪霊のことである。
 イメージ(心像)というのは、その悪霊の日本語版である。
 過去数年間の思索を通じて表に出てきた、これらについて述べてみたい。特に「共有」、ということを手引きにして、である。

 イデーは、長く欧米の哲学の中心的なテーマであったイデア論から派生している。そのことは言うまでも無いと思う。場合によってはイデア論そのものとして扱われている。
 あらゆるものごとの存在を把握、理解するのには、イデーとして、それを(ものごとの存在を)像化するのであると。そのことによって、ものごとが把握、理解できているのだと。
 イデーは、理念的把握、対象的存在把握(概念的認識)の別名、なのである。

 しかし永くアカデメイアのお題目であったこのイデーは、確かにものごとの把握、理解の対象的立て-組みのことを言うのであるが、その存在に関しては「共有」なのである。 つまり存在が問題にならないなら構わないが、存在、ということを言う限り、必ず「共有」、なのである。

 これを明確にしたのは、遠い過去の聖アウグスチヌスである。
 今日のキリスト教社会の基礎を構築した、我々異教徒も認めざるを得ない本物の聖人である。誠実であるがゆえに、ウソはつけなかったのである。
 イデーは共有である。しかし、自分の日常的時間は、他人に語ろうとしても語れない。つまり共有ではない、と、述べるしかなかった。

 キリスト教の屋台骨を作った聖人がそういうのに、今日のキリスト教的西欧社会は、イデーの共有を認めない。
個人間での取引材料に使っている有様である。他人に語ろうとしても語れないはずの日常的時間の方を、逆に共有に仕立ててしまっているのである。
 つまりイデーを悪霊に仕立てて、それの指導で日常的時間の方を共有利用している、のである。





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最終更新日  2012年11月25日 06時17分25秒
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