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2012年12月19日
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カテゴリ:哲学研究室
 人相互の認識を仲介するのは、それが明るいか暗いかといった、理念の「形容」である。
 モノ自体についても、個々人の認識する対象についても、更に理念についても、存在を言い出すと曖昧である。だが、光が明るいか暗いかとか、空間が広いか狭いか、といった存在の「形容は論議できる」。
 これが、「実在するエイドス・エネルゲイア」なのである。

 モノあるいはメカニズム自体という対象論議の形容がイデーであり、それに対しロゴスとの関わりから無知を確認できる、実在という場に立ったこれが、エイドスの方である。
 紙一重に思えるかも知れないが、理念の対象化形容であるイデーとは、100%、別物である。
 アリストテレスは師の述べる天上のイデアを認めなかったが、師のプラトンもまた、弟子が主張する、地上の、このエイドスを認めなかった。
 いかなる時空間においても光の速度は一定である、といった、エイドスに導かれて一方的に立てられる命題の、無知を証明する手立ては、無いからである。
 プラトンは、これを恐れていた。
 命題だと言いながら、その実、コッソリ宇宙論が立ってしまうから、である。プラトンはこれを嫌ったのである。

 アリストテレスもまた、命題はそれ自体は無意味であるから、こだわってはならないと明言していた。
 ところが哲学(無知の知)が教えた思索の方法を、ソフィストたちに悪用される時代がおおっぴらに、来た。
 プラトニズムの地上のイデーを剽窃して、アリストテレスの研究方法を使い、その権威を天上のモノにして、コッソリ立てた形而上学で学問世界に権力を誇示する時代が、来たのである。

 時間も空間も、人の認識の形式=存在の形式、なのであるから、同じ存在系で捉えてなんら問題は出てこない。確かに時空連続体で、いい。
 しかし光は、認識の仲介理念として仕立てられてはいるが、対象として認識できないモノである。純粋素材な、形容できるモノではない。認識の形式ですら、ない。
 物理的にも、波であったり、粒子であったりして、質量ゼロの光子だと言い切れるモノではない。むしろ仲介理念だと、その理念仲介の「形容」だと言ってよいような振る舞いをするのである。

 共有とは、ほど遠い、「エネルゲイアな、しかもこれは仲介理念」だ、ということである。
 理念の「形容」である、ソレが、認識可能な対象に仕立てられて、しかも共有する仲介者に仕立てられてしまっている。予定調和の主にされてしまっている。
 現実のモノではなくて、日常のモノでもない、理念上だけの純粋素材な仲介モノである。
 アインシュタインが構築したこれらの物理学上の宇宙モデルは、テクノロジー推進に必要不可欠な、造物主不在の形而上学なのである。

 そこでは、「人の日常の現実は無視されて」、疎外されてしまっている。
 人の現実とは関係が無い、自然物の宇宙物理を解明しているだけだ、という形而上学が、つまりニヒリスムスが、その悪魔的研究を支えているのである。

 人の現実と関係が無いテクノロジーなど、SFには出てくるが、本当は、ありえない。





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最終更新日  2012年12月19日 18時24分43秒
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