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2013年02月24日
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カテゴリ:哲学研究室
 デュナミス、エネルゲイア、エンテレケイア、という一連の概念は、スコラにおいて徹底的に書き換えられた概念だと思う。
 実は小生も、これらについては未だロクにわからない。

 エネルゲイアは日常における実在の概念であるゆえに、エイドスとともにアルケーなのだが、計量できる今日言うエネルギーのことではないので、これも注意が必要だろう。
 先生は無知の出所を探っているのであり、有用な物質の仲介概念を探っているのではないのである。

 そうではなくて、無知の知の根源において、モノの仲介概念のごとき姿で、これらの概念が働いている、ということを言い訳し、述べているのである。
 エネルゲイアが「実在という欺瞞の過去の仲介可能な状態で」、デュナミスが、「未だ実在として把握できない、人々の認識を超えた、しかし、神々として捌ける力で」。
 これは未知の力ではなく、現実体ではないが、人が捌いたのである。
 そしてエンテレケイアは、そのエン(太古の言葉で、主人)という言葉からもわかるように、十全な完全体の概念である。十全な目的、と言ってもよい。

 これらはイデーではなくて、概念、なのである。ロゴスに基づかず、居場所も無い。
 日常の共有物ではなくて、無時間的に想定し定義された「命題のデティール」、なのである。形容ではないしエネルゲイアでもない。「拘ってはならないモノ」である。

 このエンテレケイアがモナドロジー(ライプニッツの形而上学)のモナドや物理学の黒体(熱力学の基礎概念)のといった、完璧なスペチエス的な概念をもたらしたことは確かである。しかし、「実在ではない」のである。
 今日私どもが多用するミリュウという概念、すなわち自然環境という概念は、このエネルゲイアやエンテレケイアという仲介概念に加えて、モナドロジーがなければ成り立たない。

 そしてこれらは目的をもちイデー化されてはいるが、実在ではないのである。






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最終更新日  2013年02月24日 10時11分41秒
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