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2013年04月09日
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カテゴリ:哲学研究室
 これは此処―露、という露な時間空間でできた(認識された)様がそこにあり(同義反復でき)、それが捌いている大いなる神々の誓約の時空(ガル・ディン)が、そこに常にあった、ということである。
 未到来ではなく、過去なのである。
 此処―露が庭と対峙していた、という意味ではなくて、此処―露に、庭として立て―組まれて、ナニカを常に捌いていた、という意味である。

 此処―露、が此処―露、であるかぎり、この捌きの権能(庭)は生きているし、ナニカも常にあり続ける。此処ー露構えが造り出したモノが見える。
 しかし立て―組まれた機関が(理念)として仲介権力を振るい始めると、此処―露は此処―露ではなく、目的ヘの自然物(ナチュラル・純粋素材な、という形容詞)と、化すのである。
自然、という「モノ自体」が、そこに出来る、と言ってよい。純粋理性の立っている場所に、である。

 これは純粋素材なモノ、つまり想定した架空の自然物、今日の私どもが囚われ尽くしている、外界の大自然、というヘンなモノである。いや、立てー組み、が生んだニヒリスムスなのである。

 これを生み出すに留まらない。
 同時に、オルガノンとしての権能を持つ人も、その関係ゆえに疎外されて、純粋素材な(ナチュラルな)人間として、つまり人材として、逆にプラグマチックに、あるいは隠れた構造に、立て―組まれて、生体機関(今日の誤訳されたオルガノン)と化してしまうのである。
 プラグマチズムや構造主義が哲学であるとしたら、このことの無知を教えてくれた哲学であると言えるかも知れない。

 人間疎外どころか、逆である。
 材料にされて、立てー組まれて利用され尽くしてしまう。
 マルクスは、自然弁証法は戒めているが、その方向への道は完璧には閉ざされてはいなかった、ということである。それを悪用された。カントが実践理性批判を悪用されたように、である。

 自然をモノとして立てることで、逆に人の方が、利用可能な自然物という素材の一部と化す、のである。
 人も大自然の一部、というのは、実は、それを自覚、告白して弁証して述べている。
 自然環境を護ろう、そういってライプニッツの奴隷であることを告白している。
 述べている本人は誇らしげだが、人間であることをやめて、未知の立て―組みの一部になったと、宣言しているのである。

 人間は、神々の力を捌ける(権)能、を持つ者である。これを教えてくれたのはプロタゴラス先生である。
 それを持つがゆえに人間、なのである。強大な力は無いが、神の奴隷ではない。神のスパイかも知れないが、奴婢ではない。ましてや犠牲の全焼の子羊ではない。

 フュシス(あらわ、あからさま)、というのは人の身体の(権)能の様を言うのだが、対象的自然物を立てて、そこに帰依してしまったら、この(権)能は、ファッショという個々人の権能であるわら束の詰まったファスケースを、指揮官の顔をした悪魔に委ねたのも同じとなるのである。
 人間の権能を捨てて、民主主義に帰依したのである。
 ファスケースというのは、ローマ軍の指揮官が持っていた、指揮棒である。この話もハイデガーに教えてもらった。

 ファッシズムと民主主義は、同じものである。






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最終更新日  2013年04月09日 06時32分50秒
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