恵みの雨がもたらしたものは、すさまじかった。
　北園では雑草までが枯れていたので心配していたが、西園4番西の中央花壇は、惨状と呼ぶにふさわしい状態に落ちていた。
　ゴテチャとスイトピイ、ヤグルマギクは、ほとんど、枯れた。
　つぼみを上げている途中のカーネーションまでが1部枯れ、じゃがいもの花は皆無になった。
　こいつらには雨傘が要る。

　連中は3日も続く雨なんぞ、想定外なのである。
　おまけに3日見回りをしなかったので、アオムシの跳梁がすごい。300は殺した。
　キャベツが最も好まれるようで、一部は葉脈だけになった。
　ブロッコリは元気で1次を採りきり、すぐ二次が採れ始めそうな雰囲気。
　カリフラワーは、やはり全滅と言うべきだろう。サンゴの拝見のようなものは出来ているが、売っているような立派なやつは皆無。
　近隣の農家は、せっせと消毒に勤しんでいた。やはり雨の後は薬に頼るしかないのである。

　ペチュニアは雨が嫌いなので予想できたが、ヴァイスガルテンのルピナスも、折れたり腐ったりの、ひどい状態。
　もともと霧雨のようなものしか降らない地域に生えているんだろう。夏越しできるのかどうか、不安になってきた。
　ヤーコンも2株腐った。
　収穫の遅れていたニンニクも茎が腐ってきたので慌てて収穫。今年は小さく、不作である。タマネギなんぞ、惨めな状態。

　夏物の植え込みが終わったので、今日から早々と秋用の準備に入る。これまで、後手後手に回りすぎていた。
　さしあたりダイコン圃の蒸しこみと、バジル圃の確保。
　南園に、野生のキイチゴがいっぱい実っていたので、サルが来る前になんとか採ってみたい。
　何もかも一夜で覆る。束の間の勝負である。