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2013年07月23日
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カテゴリ:哲学研究室
形而上学は、具体的な形や仲介の力としては直接掲示できない。
 だが、道具的な関係や社会的な構造として、共有へと対象化論議できる始原への導きを明確にしておこうという、先取り企画である。いわば先取特権、特許確保の試みである。
 合目的工学企画には必ず伴う、全体への帰依と依存がそこには、ある。

 この・・・である、という現実は、アリストテレスが(ロゴスに基づく)同義反復への意思と反ロゴスの統一、として見出した実在、ということだが、これを可能にしているのが全体への帰依と依存、なのである。
 つまり命題、である。これは合目的企画、つまりミュトス(技芸)とともにある。
 私どもは・・・である、という。
 それは、・・・という全体が認識されおり、かつその全体へ依存していて言えること、弁証できることである。
 命題は、この帰依と依存をあらかじめ先験的なモノとして立てた、いわば仮の神々の力のテーマである。

 この全体、というのは、対象と言い換えていいだろう。
 その軽薄な例が、数学である。
 数学は先験的な総合判断に基づいてモノを数得る。
 対象認識の一種なのだが、人の現実とは身体延長以上の関わりは無縁で、現実の認識ではなく、純粋な(経験的なもノでない)先験的対象の合目的企画、なのである。
 全体が純粋企画され、そこに依存して論議が進められる。そしてこの論議は、目的への図式が描き導くアルゴリズムとして取り出せる、のである。

 これは先取り企画である。いわば先取特権、特許確保の試みである。
 しかし軽薄な、仮の神々の力のテーマの企画なのである。





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最終更新日  2013年07月23日 06時48分25秒
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