【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

フリーページ

2013年11月10日
XML
カテゴリ:哲学研究室
 彼らは「現実」、その現有(ウーシア)に拘ったのである。一期一会で去らせることをしなかった。

 ・・・である、という、人の現実におけるありさまには、ミュトス(技芸=反ロゴス)がもたらすミメーシスの多様なモノの知識と、同時に必ず、ロゴスのもたらす同一性の、受け取りなおしによる緩解統一がある。つまり、わかる、コト、そのカタルーシスが絡んでいると、気がついていた。
 わからなければ、ある、というコトは無意味であり、危険なのである。
 価値が潜む暗い庭は、本来危険、なモノなのである。

 まあ、日本人の方も、それが危険だと知っているから、国家や家を立てる際には必ず築庭し、誓約の場として封印して祭った(政治に利用した)のである。
 だが、今やその暗い庭が誰にもわからなくなり、催眠術やコックリさんや占い師、ジャーナリズムによる人身ののっとりが横行し、極度に危険なモノと化している。誓約の庭はなんと、家の付属物に成り果てたのである。

 新しい一日を開く名のない太陽の女神と、あらぶる天候神の誓約が、その庭の場だった。
 神々の誓約に立ち会って、現実を受け取り、日常を立てていたのだが、その日常が、スリかえられてしまっているのである。科学技術によって得られた合目的技術の知識によって、である。
 何もかもが機械仕掛けに成り果てている。

 ヴァーチャル(現実)な日常ではなく、ヴァーチャル・リアリティ(現実)な、日常になってしまっている。
 これは遠い過去のバーチャル・ガーデニング(全7巻)で論議した記憶がある。
 ドゥンス・スコトゥス先生が述べるヴァーチャルはもともと、入れ子状態で現実があり、「対象化しえない現実」という意味を持っている。
 そこへリアリティ(リアルな現実)が重ねられて企画されることで、XOR関数と同様の仕組みが働く。WindowsのAPI関数で言うとbitbltである。
 入れ子状態の現実が見えなくなるのである。つまり、現実を重ねて、すべてを純粋企画へと持ち出してしまう。
 わからないままに、機械仕掛けの神が、居座ってしまう、のである。数学の微分、積分の論理のわからなさも、似たようなモンと考えていい。
 悲劇の場でのカタルーシスを引き起こす出来事も、このXORだと思うのだが、神はすぐに忘れ去られる。

 しかしリアルな現実では、機械仕掛けの神が背後に、いつまでも居座る。
 未知の大自然、としてである。
 さらに、カタルーシスも得られるのだから、始末が悪い。
 日常が詐欺に会ったようなモンだが、その自覚が得られないので危険だ、と述べているのである。これはまさに、今流行の、一流ホテルが絡む食品偽装事件のコトである。
 過去は満足してカネを払ったんだから、もういいではないか。なんで、騙されたと返金を要求するのか、未来を見てカネで水に流そうや、というコトである。それで問題ないのか。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年11月10日 06時05分29秒
コメント(0) | コメントを書く


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

プロフィール

mugibatake

mugibatake

コメント新着

 アンチオーバーロード@ Re:日本酒を飲んでコロナ撲滅(04/28) ムギバタケ先生の「対象認識について(推…
 アンチオーバーロード@ Re:庭の形而上額 2ー4 常識の庭4(02/09)  50年前に出会ったときは近くて遠い存在…
 山科2008@ Re:こころ(02/22) お邪魔します。 哲学入門は繰り返し読んで…
 mugibatake@ Re[1]:新・ユダヤ人 3-5-5(05/10) 山科2008さんへ ありがとうございます。励…
 山科2008@ Re:新・ユダヤ人 3-5-5(05/10) > 拉致があかず (変換ミス)  …
 cozycoach@ Re:米国で(02/02) 進化について詳細です。 メインの質問は「…

日記/記事の投稿

お気に入りブログ

源氏物語〔10帖 賢木… New! USM1さん

前・後 マンネンコゾウさん

余多歩き くれどさん
一語楽天・美は乱調… cozycoachさん

カテゴリ

バックナンバー


© Rakuten Group, Inc.