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2014年02月03日
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カテゴリ:哲学研究室
 こういった論議のときは、特に形而上学と峻別して、哲学を考えることが絶対に必要である。
 だからあえてマルクスを引き合いに出した。小生は、哲学者としてのマルクスは尊敬するが、高校生の頃夢中になったマルクス主義は、その後久しく、軽蔑している。
 無数の人々を悲惨な目に合わせて、なぶり殺していっただけ、だったからである。

 ヘーゲルは本物の哲学者であるが、同時に絶対無の形而上学者でもある。世間の常識哲学を目指していても、世間には疎い。
 本物の哲学者となったゆえにユダヤ教を放棄したマルクスも、世間の政治経済を、無神論の立場から、哲学として述べているに過ぎない。
 未来から差し招く弁証法的予定調和を論議しているのではなく、フォースに選ばれしカルヴィン主義者たちのお茶会によって立てー組まれた資本主義の、破滅的な非人間化の運命を危惧して、その危機を破壊すべく論議しているだけなのである。だから、暴力革命だあ、となる。
 「常識の基礎破壊は、哲学の使命」だからである。

 弁証法(言い訳すること)を対象化したり、あるいは自然というモノ自体を想定して弁証法化(言い訳のオートメーション化企画を)しているのではない。
 マルキシズムの人々の多くが取り付かれている自然弁証法は、この、「言い訳のオートメーション企画」である。

 しかしマルクスは歴史記述の前に、真実の過去の実在がある、さらに理想の未来がある、などとは一切考えていない。
 それらは歴史記述によって弁証法的課題として提示されるにすぎない、そのことを明確にしているだけである。
 資本家として英国のジェントルマン階級に混ざっていても、マルクスはカルヴィン主義者たちではないのである。たぶん、マルクス主義でも、なかったと思う。
 人は変貌ではなく、変容する。いつまでも自分の思想に閉じこもっている哲学者など、一人も居ない。

 哲学者は命題には、決して囚われてはならないから、である。これはアリストテレスが戒めている。「命題は必ず無意味」、である。





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最終更新日  2014年02月03日 07時57分09秒
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