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カテゴリ:政治経済
満州へは、新興のソ連だけでなく、諸外国列強も進出を目論んでいた。
満州王と中央の革命政府の再度の戦争で、今度は革命政府側が勝つ。満州王は、ほうほうのていで満州に逃げ帰る。 と、その後は日本にとって、都合の悪いことばかりが進行していく。 まず満州王がソ連や諸外国の勢力を呼び込みにかかり、そこを操っていたと思っていた日本側を慌てふためかせる。 満州鉄道の権益に対しても圧力を加え始めたこと。買い戻すというのならいいが、そうではなくて、鉄道事業への、いやがらせのような政治圧力。 まあ、自分の国の中に別の政府機関があるようなもんだから、満州王も気分はよくない。しかし、この男はもともと日本軍が捕縛して殺さず利用したスパイ。そのスパイが日本を見限って一人だちしただけでなく、どうやら中央革命政府と政治取引をした。 呼応して、中央革命政府も、日本人の商売への、おおっぴらな圧力を加え始めた。 過去の諸条約を全部破棄して、日本人の土地所有は一切無効。 満州王も大々的に、過去に大日本帝国の人が買い上げた所有土地を強引に取り上げて、進出していた日本人を次々と監獄にブチ込んだ。主として朝鮮人が犠牲となったようだ。 背後に、ポルシェビキに扇動された朝鮮人たちの破壊工作活動があり、満州王側の弾圧を即座に日本人への弾圧だと、正面から捕らえがたい側面もあったようだ。 だから、これらの動きの背後にソ連の影があると指摘する人も多い。 さらに、どうやらこれらは近代の中国人特有の、自己主張は力主張という、メンツ主義とも関係がありそうである。 現代の中共の態度と似ている。さらに朝鮮人の動きも、現在の北朝鮮や韓国のへんな態度とも、どことなく似ている。 そして例の、満州王爆殺事件が起きる。強引に列車ごと吹き飛ばして。 やり口からして、日本人の仕業ではない。ちまちました日本人には、こんな発想の暗殺方法は、無い。 しかし、大陸のウハウハが忘れられず、いつまでもしがみついてあこぎな稼ぎをしていた人物が、後に中共に捕まって犯人に仕立てられてしまった。 国際連盟の調査団は、日本軍の仕業だと断定。証拠はなんにもない、のである。 日本人の居心地が現地で最悪になっている、という状況証拠だけである。 ソ連側も、革命政府側も、さらに欧米列強も、関東軍以上に怪しいのである。 これも、オイラたちも満州利権に参加させろ、という、列強のメンツ主義者たちの意思表示だったと読むべきである。満鉄を軸に、権益を独占する日本への、やっかみがあった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年05月09日 07時20分22秒
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