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そしてハッチが滅びたとき、神々の多くは、敵対者のアッシリアやバビロニアの領域を迂回し、イシンに帰還した。
そこに再び、世界の王が立つ時代が、やがて来るのである。 数代目の、ナブー・クドゥリ・ウツルという大王が、特に高名である。 バビロン名をネフカドネザル1世という。 残念ながら、バビロン名の方が、今日の世界では、知れ渡っている。 第二次大戦で、ツラン諸族同盟が敗退したから。 しかしこの大王は、正しくはバビロンの王ではない。 豊芦原中つ国(クル・キ・エン・ギ)の王、ウル王なのである。 主人(エン)リル神が鎮座し、多くの巡礼者を集める、神聖都市ニップールを再建した王でもある。 しかしやがてイシンも再度衰退して、バビロンの富と権力に屈した。 シュメール文化を受け継ぐ人々は少数派に落ちて、北の高原地帯と、西の砂漠を越えて亡命していった。そして一部は海へと消えた。 主として、遠い過去に、ハッチたちが遠縁の親戚を頼って離散した高原地域に、彼らは再び拡散していった。 二つの迦具土の火の頂を持つコニーデの山、ウラルトウ山と、巨大なヴァン湖がある、その周辺の寒々とした高原地域。 そしてもう一つは、シリア・パレスチナと現在呼ばれている砂漠地域に、である。 ウラルトウ(これは敵対者のアッシリア人が、恐怖を込めて名づけた呼び名)とイスラエル(神々の秘密、という意味)が、こうして生まれた。山幸彦と、海幸彦が。 このイスラエル(神々の秘密)配下のフェニキア人集団から、海の国や倭の国家群が生まれた。 そして、ウラルトゥは、アッシリアを滅ぼして後、自らも滅亡に瀕する。 彼らは新興のメディア帝国の配下の屯田兵と化して、逃げるようにシルクロードを去ったのである。 その騎馬の民の末裔の一つから、ずっと後の時代になって、高天原、ナイリ地方にあった当時と同じ名の、美馬那(ビバイナ)の国が、再び興る。美馬を産する伊那(丘陵、高原)の国である。イシンのイが消えた秦や清同様に、イが消えた。 初代の大王アラメア(偉大なる太陽、神々の力=アマテラス)の立てた高天原の、広大な国土を失ってのち、小さな集団に落ちたウラルトゥは、スバルトゥの山岳地に分け入った。 大陸を渡るシルクロードの続く限り、世界の尾根を超え、大河をも砂漠をも越えて、衰えても、生きながらえてきた。 アヤカシコネ、という女王が、乳飲み子マゴコロタケルを抱いて、キンメリアの王の側室に入ることで、部族の血筋を繋ぐ。 居並ぶ人々からは、すすり泣きが漏れる、といった、惨めな物語も伝わっている。 契丹文書と言われる代物である。偽書の噂も高いが、真相が含まれている可能性も高い。この話は、匈奴の一員となった時代のモノ臭い。 彼らはしかし、生き延びて生き延びて、いつしか列島の支配者となった。 やがてプレアデス星団のマークの車を、スバルという名で、世界中に送り出すとことができる力をも得た。 そのことで、現代のシュメール学者は、遠いオリエントの過去の彼らの生き残りを、極東の小さな島で見つけることができたのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年01月05日 16時14分14秒
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