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2015年01月24日
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カテゴリ:歴史・文化
 さて、後半の解説に入りたい。
 しかしアクセスが伸びないので、本体も売れないと、ほぼわかった。
 だから、出版もヤメかも。
 衝撃の結末も、世には出ないだろう。
 そのかわり、ダラダラと、いつまでも、疑問点を掘り下げていくことにしよう。
 更新も、毎日ではなくなると思う。

 なぜ大和から日本国が興ったか、についてはすでに述べた。
 奈良県という貧しい地域は、当時の列島諸国の中心地にあり、しかも巨大水軍が直接入れて、なおかつ要衝堅固な要塞地帯だった。

 当時は道というモノがロクになくて、もっぱら水上交通ばかりの時代。
 しかも北の水系でつながった地域は新羅系の諸族の殖民国家が林立し、西には阿羅系の殖民国家、奈良や南の方は百済系と思われる殖民国家、東には古い時代の秦人の国家があったのである。

 宝姫は阿羅系の古い王統と同盟したあと、枚方市界隈の橋頭堡から直接生駒山を目指し、さらに奈良に入って、険しい谷を想像させる今来谷の上に仮の宮を建てた。
 そして諸国に物資集積と、軍事力を動かす水路確保、防備の土木工事などを次々と命じていった。
 地元民の土地を収奪したのだが、地代を、ちゃんと払った形跡がある。
 庶民の暮らしを破壊するつもりはなかったのである。
 やがて飛鳥に板葺きの宮も建つのだが、宮殿造営の資材調達などは後回しに、後回しにされた。これには、付き従う新羅貴族の多くが、不満タラタラだったようだ。多羅系の人が多かったのかも。

 各地の豪族や国家に出させた膨大な食料も、水路確保や防備の土木工事などで、大勢の下層民が動員、酷使された。
 その結果、国庫はすぐにカラッポになったと記されている。
 各地域の土着豪族たちにも不満タラタラ。
 強い大王が出現したので、時流に乗り、その傘下に入って稼ぐつもりが、逆に収奪されて自分の力が弱る一方。
 過酷な武人大王は、豪族たちの資本蓄財を一切許さなかったのである。

 その割には、庶民からの不満・怨嗟の声は少ない。
 中央集権の意図と同時に、戦乱の世の中で、最も弱い立場の人々を、最優先で救済していたからである。
 大規模な戦闘が随所で起こるので、まっとうな食糧生産もままならず、地蔵菩薩の施餓鬼が急務な世の中だった。
 新羅からは軍需糧秣は次々と運び込んだであろうが、なんせ列島へ渡った人の数が半端ではない。溺れて死んだ人も半端ではなかっただろうが。
 飛鳥に、掘っ立て小屋の板葺きの宮を建てる資材なんぞより、下層民に食わせる食料確保が先だった。
 
 春秋の弟、多遂なども、義母のやりかたには、かなり、不満だったようだ。
 その中で、宝姫の溺愛していたユシン様の子が亡くなるという事態が勃発するのである。
 
鳥も食わんカンボク これは過去の写真だが、最近見ない





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最終更新日  2015年01月24日 11時41分39秒
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