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2015年02月21日
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カテゴリ:哲学研究室
 一方、カントの図式は、というと、薄暗いどころか真っ暗闇である。
 本当は、何にも見えていない。

 小生が学生時代にコレで沈没したのは、現代のイメージ教育を受けてきた者としては、あたりまえ、なのである。イメージでは何も見えない。
 それが正しいのだが、彼ら現実主義者には、なんとモノつくりの型枠(クラス)として見えているのである。構想力をなんと、企画して見ている。

 日本に哲学を導入した人々にも同じ人々がいたようで、哲学の言う「カテゴリー」、という、実に重要な時間枠の意味が誤訳された。意図的な誤訳と言っていい。
 カテゴリーというこれはロゴスのカタログであって、魂の証(プラトン)、実在の証(アリストテレス)、純粋悟性概念の図式(カント)、なのだが、これを範疇と訳してしまった。
 クラス化の枠なんだと。
 とんでもない責任転嫁である。
 他人に責任を転嫁して、のし上がってきた人だろう。

 古代中国風の政治経済的な世界しか見えていないので、ロゴス(根拠ーなし)のカタログを、時間のクラス(型枠)として扱ったのである。
 ロゴスは、根拠ーなしの形式、なのに、政治経済的な根拠に据えてしまった。
 これをやってしまう人は、今でも多いと思う。
 政治経済的課題の方が哲学のもとなのに、哲学を政治経済の課題の根拠に据えようとする。
 そして政治経済課題が先だというのは確かだが、先験的認識のワクが、それでできるはずがない。

 実は類似のことを、西洋世界も、やったのである。
 彼らには日本人が普遍的に持つ、空間の概念が、ないことがわかった。
 ラウムというのは、彼らには存在がいっぱい詰まった世界のことで、空虚な無の世界のことではない。つまり空間、ではない。
 ましてや時間は、というわけである。

 これの理由は、スコラの人々のアリストテレス解釈の誤り(プラトニズムでやってしまった)にあるのだが、もっと端的に言うと、哲学を失って、一神教が必要とする形而上学を求めた、そこにあるのである。
 数年前から、そう思い始めた。
 ありてあることを神にあがめる、現実主義者の陰謀が、絡んでいるのである。

 カントも、空間については論じていないし、ハイデガーも居場所(オルト)としてしか論じていない。
 しかし空間と時間は、ともに人の直感の形式であり、常に同じ責任の「もの」のことを言う、というのが、小生の時間論である。
 時間は確かに合目的対象化認識のクラスとして企画できるモノであるが、本来は、へんに入れ子になったバーチャルな現実のこと、「その責任」、なのである。






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最終更新日  2015年02月21日 06時51分42秒
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