｛民衆を服従させるには、贅沢は敵だと（自分で）思い込ませることである。
　われわれ（ユダヤ人が）やってきたことは、徒弟制度を再編し、（中小企業を味方に付けて、我々の競争相手の）大企業の企業家をこかすことであった。
　大企業と言うものは独自の思惑から政府を操ろうと図るものであるが、徒弟制度は、既存の秩序に結びついて、（贅沢は敵だと認識して）生き残ろうとするからである。

　酔狂を起こさせる酒も、法律で禁止する。
　酒の力で、（もとの人間性に、つまり）野獣に変わる、なんてのは処罰せにゃならん。

　繰り返すが、臣民というものは、自分たちと隔絶した力強い手に対しては、盲目的に服従する。
　臣民は、そこに防御の剣を感じて、（王を）支持するのである。
　彼らは王に、天使の心を期待するのだろうか？（否である。）
　かれらが王に見ているものは、力の権化であるにすぎない。（権力への意志）

現存する支配者たちにとって代わるべき、われらの至高の君主は、何をしなければならないか。｝


　｛現在のゴイたちの政府とその社会は、我々によって無秩序混乱の火の手が放たれ、頽廃させられた。
　神も死に絶えた時代にあって、今やアナーキズム（無政府主義）の炎が、いたるところに燃え盛っている。
　（既存の）支配者たちは、その神の死を引きずって歩いている（有様である）。

　（来るべき）王は、まず、アナーキズム（無政府主義）の炎を消し止める事ができければならない。

　王は、彼らゴイたちを、血の海で溺死させる。
　これら、現存する社会は、根絶せざるをえないだろう。

　奴隷たちは、よく組織された軍隊に徴兵され、復活して編成される。
　膿み爛れた国家を侵す、あらゆる伝染病に対して、自発的に闘わせる。
　それをやるのが、「神に選ばれし者」の、「本能」である。
　理性ではない。

　人間性ではない。（人も、また獣なので。）
　獣性によって動いているおろかな力を粉砕すべく、その「神に選ばれし者」の、「本能」は、天から下される｝（選ばれしものの意味。）。

　｛この（暴れまわっている）力は、今は自由の原理という仮面をつけている。
　略奪と、あらゆる種類の暴力をはたらき、凱歌を挙げている。
（人間性と言う名の獣性である。）
　この暴力（ポグロム）が、秩序破壊をやったその跡に、イスラエル王を、（世界の）王座に据えることとなるのである。

　だが、（自由の原理という仮面をつけている）この獣性の役割は、王が王国に入ったその瞬間に終る。
　王国の路からは、その残骸の一片すらも残さないように、一掃される必要がある。

その時、われわれは世界の民衆に対し、次のように言うことができるだろう。

「神に感謝せよ。額に宿命の「御しるし」を付けた方の前にひれ伏せ。
　それは神自らが星を導いて、その方に付けられたのだ。
　その方以外には、お前たちを宿命的な罪と悪から解き放って下さる方は、いないのだ。」 ｝

（このしるしはダビデの星のつもりで書いているのだろうが、このカゴメ紋とダビデ王とは、何の関係も無いというのが今の定説。
　六芒星がユダヤ人のものとなったのは、たかだか１７世紀から、という説が有力。

　使ってきた二つの注釈書が、最後の方になって意味が通らなくなってきたので、別のサイトの訳を重ねた。そしたら鮮明になった。但しこれは魔術書。このとおりの真実、ではないので、魂を入れられんように、くれぐれも注意されたい。）