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2016年06月27日
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カテゴリ:哲学研究室
存在理由を解かれずに、カルトを解かろうともせず、空虚な命題にのみこだわると、どうなるか。

 宗教(レ・リジョン)に捕まるのである。
 カルトへと、契約へと結びついたその認識が・・・である、その対象化認識のクラスを、もう一度基礎から反復しようとする。
 時間・空間という直感の形式であったものを有職故実と変え、いわば反復のためのクラスに変えて、再度、結びなおす、何度でも、結びなおす。
 その繰り返しが宗教である。
 これを反省すると「信仰」が見える。

 自然(物)がある、なんていうのは一種のカルト宗教だが、対象的認識におけるこの先験的誤謬が解っていないために、それに捕まってしまうのである。
 思惟=存在、なのだが、・・・である、という動詞を、対象物の名詞に勝手に変えてしまう。
 自然(じねん、あるいはしぜん)、は、もともと日本語では動詞や副詞、なのだが、これが西洋の学問が入ってきて、いつのまにか名詞に変わってしまった。

 自然(物)が対象認識されて、「ある」、という、カルト宗教に捕まってしまったのである。
 フリーメイソンやイルミナティといった、偽ユダヤ人の組織が、それを明治期に持ち込んだ。
 西周がフリーメイソンであったことは、確認されている。

 対象的認識における先験的誤謬を唱えたカントもまた、フリーメイソンの組織員だったが、彼の場合はユダヤ教徒ではなくて、敬虔主義のプロテスタントだった。
 信仰に捕まることなく、「個人の敬虔な内面的心情に信仰の本質を見ようと」していた。
 「わが内なる道徳律」を常に見据え、それを「解かろうと」、していたのである。
 哲学者であった、から。

 つまり、存在理由を解かれずに、カルトを解かろうともせず、空虚な命題にのみこだわると、自然(物)、という命題が出てくるのである。
 これと契約し、それに捕まって、空虚な命題の受け取りをしていると、「質料」、という対象物が、もともと先天的にある、ように思い込んでしまうのである。

 プラトンやアリストテレスが活躍した時代に、すでに大勢の知恵者がこれに捕まっていた。
 ソクラテスの先生であるパルメニデスでさえも、この質料のもとのアルケーを尋ねあぐんで、ヘン・カイ・パン(一にして全て)と述べていた。
 大宇宙の根源である宇宙論を展開せねばならなくなっていたのである。

 哲学は、これら形而上学的ニヒリスムスと決別するために、ソクラテスが始めた。





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最終更新日  2016年06月27日 05時47分04秒
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